お知らせ

2020.07.17

運営推進会議

第49回 運営推進会議を行いました。

 

*運営状況・活動状況報告

 

*身体拘束・虐待防止委員会内容報告、ご意見

 ①令和2年5月13日(水)

  <他施設での事例>

   92歳 女性 認知症レベルⅣ 日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さ

   が頻繁にみられ、常に介護を必要とするレベルの方。

  ・事例 :施設に入る前から歩行器での歩行も可能だったが、歩行が不安定で車椅子を使用して

       いる。暴力行為がみられたり、すぐに車椅子から立ち上がろうとする行為等がみられ

       転倒するリスクが大きいとして車椅子にベルトをつけていた。

  ・当施設での改善策:

       本人の歩行状態を把握し歩行が可能なのか、靴が履きやすい物なのか等の検討を

       する。歩行できるための環境を作る。

       本人の好きな事、余暇を提供してみる。

       なぜ暴力をふるってしまうのか、その理由を調べる。ベルトで身体を拘束している

       ストレスが暴力に繋がっているのであれば、拘束を解除する。

       家族等にこれまでの生活について聞き取りを行う。

  ・事例施設での改善策:

       隣で過ごす時間を設け、ベルトを外すことのできる体制を整え、ベルトを外せる

       時間を作る。

       入居者だけで過ごすのではなく、職員がそばにいることで安心感が得られることも

       あるので、寄り添う時間を持つことが重要。

  ・ご意見:

   (O様)職員さんもその方につきっきりともいかないと思う。転倒するリスクがあるならば、

       拘束をしてもいいんじゃないかと思ってしまう。家族の中には拘束をした方が安心

       という方もいるかもしれないし、時間を決め家族同意のもとであれば仕方ないんじゃ

       ないかと思ってしまう。

   (Y様)常に傍についていることが大変ですね。誰しも拘束されることは嫌だと思います。

       施設でも拘束しないための対応策をいろいろと考えているんですね。

 

 ②令和2年6月10日(水)

  <身体拘束・虐待防止についての勉強会>

  2018年度に「身体拘束」の新たなルールが制定

    介護施設では虐待とみなされ、原則として禁止されている身体拘束。高齢者への虐待が

    問題視されている中、不当な身体拘束を減らしていくため、2018年度から身体拘束に関する

    新たなルールが追加されました。

    介護施設では下記のようなやむを得ない理由がある場合を除いて、身体拘束は禁止されて

    います。

      ・利用者本人または他の利用者等の生命または身体が危険にさらされる可能性が著しく

       高い

      ・身体拘束その他の行動制限を行い以外に代替する看護・介護方法がない。

      ・身体拘束その他の行動制限が一時的である。

    また、身体拘束をする際には、拘束が必要な理由、拘束の方法、拘束の時間帯と時間、拘束

    開始と介助の予定を記録することが義務付けられています。

    これに加えて、2018年度からは次の3つのルールが新たに義務付けられました。

      ・身体拘束をする判断基準について、施設の職員向け指針の作成

      ・身体拘束をした判断の適否の検証、問題点の改善策を検討する委員会の開催

       (3か月に1回以上)

      ・身体拘束ゼロに向けた研修会の定期的な開催

    さらに、2018年度からは対象となるサービス形態も増え、身体拘束に関するルールを違反

    した事業者への介護報酬の減算額は、大幅に増えています。

 

  精神科病院でも「身体拘束のありかた」は見直されつつある

    身体拘束については、認知症を持つ人の入院が増えている精神科病院でも、大きな課題と

    なっています。

    精神科病院では、精神保健指定医が必要と判断すれば、代替方法が見つかるまで一時的に

    やむなく行う行動制限として身体拘束が認められています。しかし、「必要」という判断の

    基準は曖昧で、歩行が不安定で転倒の恐れがあるというだけで車椅子に拘束されていること

    も少なくありません。その場合、介護施設以上に見守りの目が少ないことが、拘束はやむを

    得ないと判断する理由として挙げられることもあります。一方で、精神科病院の中にも

    原則として拘束を行わない方針を掲げる病院もあります。

    新しく着任した院長の強い決意のもと、身体拘束ゼロに動いたある病院では、当初、その

    方針はなかなか受け入れられなかったといいます。病院では介護施設以上に「安全の確保

    のために身体拘束は必要」という考え方が根強いからです。それでも、「身体拘束は原則

    禁止」としたことで、スタッフは「身体拘束をせず、どう対応するのか?」を真剣に考え

    るようになっていったとのことです。その病院では、今では認知症病棟での身体拘束はゼロ

    だといいます。

    精神科病院で身体拘束ほぼゼロを実現できた背景には、家族への丁寧な説明と同意があり

    ます。入院してもらうのです。病院が介護施設以上に安全の確保を大切にするのは、病院

    が生活の場ではなく、命を守る治療の場だからです。病院で転倒による骨折があれば、

    家族からは介護施設での事故以上に厳しく問う声が上がる可能性があります。だからこそ

    入院時の説明と同意は大切なのです。

 

  利用者の「安全」と「尊厳」はどちらが大切なのか

    安全のために、人として尊厳を犠牲にしても事故を防ぐのか。

    治療や看護・介護の立場であっても、絶対的な安全より尊厳を大切にするのか。

    患者の立場になって考えていくことで、上記の病院は人としての尊厳をより重視すると

    いう結論に達したということになるでしょう。このとき、どうしても転倒による骨折など

    の事故を避けたいと考える家族は、拘束する病院への入院を選択するのかもしれません。

    つまり、家族の考えが変わらなければ、病院にせよ、患者、利用者をケアする側だけの

    意識を変え、努力をしていても、なかなか身体拘束を完全になくすのは難しいということ

    です。

    介護施設では、スタッフの意識はかなり変わってきており、身体拘束をしないためのケア

    の方法を考える施設が多くなってきています。しかし一方で、家族の中には、今も「介護

    のプロに任せれば事故など起きるはずはない」と考えている人は少なくありません。大切

    なのは、施設側から家族に丁寧に説明して、その思い込みをなくすための具体的な対応

    方法の検討と共に、家族へのそうした働きかけも、身体拘束ゼロ実現のためには、大切な

    ことだと思います。

     ※参考:介護求人ナビ 知っていますか?介護職が知るべき「身体拘束」の新たなルール

        【平成30年度 介護報酬改定】

 ・ご意見
 
   (O様)頭のしっかりしている人だと勘違いがあるかもしれませんね。

   (Y様)感謝している人もたくさんいると思いますね。

 

*事業計画について

   今年度の事業計画について報告

 

*評価・要望・助言

 ・入居者代表

   (O様)困っていることはトイレが近くなって、今までは4時間に1回だったのが、

       3時間に1回位になった。トイレに一人で行きたいけど行けない。見てもらっ

       て一人でやろうとしたけど、これじゃできないって自分でも思うから仕方

       ないかな。

       最近の楽しみはベランダの野菜を見ることで、今日はトマトが2個赤くなった。

       ししとうが10個位なってるのかな?昔は南蛮って言ってた気がするけど、今は

       ししとうって言うみたいだね。(←調べたら似ているけど別のものでした)

       切って種を出して、焼いて、醤油と味噌と砂糖で軽く味付けしたのを食べてた

       けど、今はそんなん食べないかな?昔は家の庭の隅っこに植えて楽しんでたんよ。

       (かえで園芸:ミニトマト・ししとう・ ピーマン・茄子を植えています)

       編み物はだいぶやったんだけど、糸が無くなっちゃって、お姉さんが100円ショッ

       プで買ってきてくれるって言ってたから待ってるの。

  ・家族代表

   (O様)今日は母の姿を見ることができて安心しました。マスクをしてるから私のことが

       わかりませんでしたね。目の前まで行って、触ってあげないとわからないんです

       ね。

  ・地域住民代表

   (Y様)逆面の敬老会ですが、今年度は中止します。他の地区2ヶ所では行うみたいです。

  ・地域包括支援センター

   (K様)ショートステイが10床から20床に増床したんですね。業務や受け入れなど大変

       ですね。

 

*その他

 ・ふくろうの杜のコロナウイルス感染対策の現状について

    ふくろうの杜の対策として、2月下旬より入居者・職員の検温を実施し、出勤時や外出

    から施設へ戻った際の手洗い・うがい・手指消毒を実施しています。また、1日2回の

    手すり・ドアノブ・リモコン・スイッチ等の手の触れる部分の消毒も行っています。

    面会については、2月24日から全面中止利、5月11日から一部緩和策として、窓越し面会

    とテレビ面会をご希望されるご家族に実施しています。7月13日からは栃木県内在住の

    ご家族様(配偶者または子に限り)、場所や時間、マスク着用等の制限はありますが、

    面会ができるようになりました。今後については、状況をみながら判断していく予定

    です。

    外部の方の立ち入りも制限させていただいております。(納品業者含む)

    引き続き、職員へはプライベートにおいても県外との往来や密になる場所への外出

    自粛も合わせて注意喚起を行っていきます。

 

 ・ショートステイ増床について

    6月1日より、これまでショートステイ10床の受入を行っていましたが、20床・2ユニッ

    トへ増床しました。20床になり、1ヶ月が経ちましたが、波はありますが20床のご利用

    をいただいている日も出てきています、20床になったことで、ご家族様のご希望が以前

    よりも受けやすくなりましたので、ご希望の方がいらっしゃいましたらご紹介いただけ

    ればと思います。

 

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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