お知らせ

2020.09.18

運営推進会議

第50回 運営推進会議を行いました。

 

*運営状況・活動状況報告

 

  (施設長)今年度に入り、4月から7がtまで入院者が全くなく、新型コロナウイルス感染

       予防対策として、手洗い・うがい・消毒・検温(入居者・職員共)・こまめな

       体調観察が行えたことが功を奏したのではないかと考えられます。

       8月に入院された方がいらっしゃいましたが、その方も入居前の時点で、本来

       必要な心臓の薬が減量となっており、それが体調不良に繋がったということが

       ありました。減薬の経緯については不明ですが、入院先の病院に以前の薬の

       データが残っていたことでそれが分かり、それが原因であると病院からも説明

       を受けました。現在は退院され、状態も安定しています。

       ショートステイは6月から増床となり、7月は目標値を上回りました。8月に

       ついては目標値には少し足りませんでした。9月は月初めは利用者が少し少ない

       日もありましたが、その後少しずつ増えてきている状況にあります。

       10月も土日を中心に多くの方にご利用いただいている状況にあります。

       比較的平日に空きがある状態なので、利用希望の方がいらっしゃいましたら

       ぜひご利用いただければと思います。

       ふくろうの杜では7月に今回初めて実習生を受け入れ、ユニットリーダーを担当・

       指導につけました。実習生を受け入れ、人の目が入るということで、職員も少し

       緊張感を持って仕事に取り組むようになっていたと思います。

       9月には2回目の実習予定となっており、今後はリーダー以外にサブリーダーなど

       も、教える立場になることで何かを得てもらえればと考えています。

       学校からは11月にも1年生の実習依頼が来ていますので、今後も受け入れていき

       たいと思います。

 

*身体拘束・虐待防止委員会内容報告・ご意見

 ①令和2年7月8日(水)

 <事例:あけびユニット>

  ・事例 :夕食後に遅番2人対応の時間帯に利用者がまとまってトイレに行くことが多く

       職員の数が足りずにお待ちいただいてしまっていることがある。「ちょっと

       待っててください」と言って待っていただくことは拘束にあたるのか。

  ・改善策:食事を集団で同じ時間・同じ場所で食べることで、その後のトイレも同様に

       集団で行くことになっているのではないか。みんなと一緒に食事をしたいという

       ニーズも汲み取りつつ、まずは利用人数が多い日には一つの場所ではなく、複数

       の空間に区切り、利用者がそれぞれゆっくりと食事ができる環境を整える。

       ユニットで検討し、具体的な方法を考えていく。

  ・その後の経過:

       ユニットで検討し、人数の多い日に随時空間を区切り食事を提供することとなった。

       そうしたことで、食後のトイレに行く人数もいくらか分散したように思える。

       また、ユニット内で音楽を流したり、食事前のトイレ誘導も行うようになった。

       今後も継続して行い、様子をみていく。

  ・ご意見:

   (Y様)トイレに行きたいけど、職員さんが限りある人数の中でやるのに待ってもらうのは

       しょうがないと思います。

  (施設長)6月に増床となり、増床前に考えていた以上に利用者が増えた日もあり、職員も

       利用者が多い日の状態に慣れていない状況もあります。一斉配膳についても

       まだ改善の余地があるため検討しているところです。

   (I様)食事の空間を区切ると言うのはどういったことですか。

         →ユニット内でテーブルや仕切りなどで食事を提供する時間をずらしたりして

          います。2ユニットあるので、利用者も認知症で見守りが必要な方、しっかり

          している方などをユニットで分けてお過ごしいただくなどの対応もとってい

          ます。

       時間を分けると食事が冷めてしまいませんか。

         →食事については各ユニットに電子レンジを置いていますので、提供の前に

          温め直し、皆さんに温かい食事が提供できるように努めています。

 

 ②令和2年8月12日(水)

 <事例:他施設での身体拘束・虐待について>

  ・事例 :女性入居者で認知症状があり、食事摂取以外は全介助の方。食器をおもちゃに

       してしまったり、盗食行為もみられる。意思疎通が困難で、大きめの声で話し

       かけると返事はされるが、支離滅裂の内容で会話は成立しない。机を叩いたり

       大声で絶えず独語をしゃべっている。オムツを弄ることもあり、オムツや便を

       食べようとしたこともある。そういった行為から、目が離せない状況のため、

       拘束衣を着用することになっている。

  ・他施設での対応:

       デイルームで座っている時は、軽音楽を流しておく。異食行為が無いよう、

       パジャマの上からエプロンなどを着せるなど行い、その後通常のパジャマの

       着用ができるようになった。口の中に入れても害のないエプロン、カーディ

       ガン等を渡し手遊びを促す。排便のコントロール。主治医と連携しながら安定

       剤を投与し、昼夜逆転を予防する。

  ・ふくろうの杜での対応方法の検討:

       異食や盗食行為について、まずは食事量の見直しを行い、1日の摂取量が本人に

       足りているか確認する。また、配膳場所や食器の色などを本人または家族に聞き

       取りし変更してみる。オムツ弄りについては、排泄の記録を残し、本人の排泄

       パターンを把握し、それに沿ってトイレ誘導を行う。また、紙オムツが嫌なのかも

       しれない事から、布パンツの検討や清拭を実施する。

  ・ご意見:

  (理事長)さくらの杜ではオムツ弄りがある方などへの対応として、オムツに手が入らない

       ようにお腹にバスタオルを巻くなどの対応をしています。気持ちが悪いから手を

       入れてしまうんだから、こまめにオムツ交換をする必要がありますね。

 

*評価・要望・助言

 ・入居者代表

   (K様)お世話になっていてすごくいい所です。お友達もいい人だから、いい所です。

       安心してお付き合いができます。特に困っていることもありません。

   (O様)一人では生きていけないから、こういう所があって感謝しています。

       みんな親切だし、いい所で、何も言うことはないです、

       身体が痛くて思うように動けなくてつらいと思うことはあるけど、やれることは

       やって頑張ります。

 ・家族代表

   (A様)施設で行事とかがあると本人達も楽しみですね。

        →本日は敬老会を行い、今までは施設に保育園の方達を招いてお遊戯をして

         もらったりしていましたが、今年はコロナウイルスの関係で、施設独自で

         行うこととしました。午前中には施設長挨拶、宇都宮市長の言葉(代読)、

         表彰。昼食には敬老会食として赤飯を出させていただき、午後は各ユニット

         でイベントを行いました。

         職員が蕎麦打ちを行うユニットもあり、打った蕎麦は夕食に出す予定との

         ことでした。その他にも、ひげダンスを行ったり、記念撮影をしたり、各

         ユニットそれぞれに趣向を凝らしていました。

      今日は敬老会だけでも少し起きれたなら良かったです。

      皆さん親身になってやってくれていて、とても助かっています。

 ・地域包括支援センター

  (I様)ふくろうの杜の評判などは特に上がってはいないですね。評判が上がっていない

      ということは、問題ないってことですかね。皆さんありがたく利用させてもらっ

      ています。

 ・地域住民代表

  (Y様)コロナの関係もあるからしょうがないけど、皆さんボランティアに来たくて待って

      いる方もいらっしゃいます。皆思うように動けなくなっちゃったから、さらに暇に

      なっちゃう方もいらっしゃいますね。少しでも刺激がないと。

      民生委員の集まりなんかでは、ふくろうの杜はホテルみたいだね、なんて話も

      出ています。親切で、職員さんも部屋も明るいなんて話も聞きますよ。

      今年は逆面そば祭りは中止になりました。

      サロンだけは週2~3回ずつ公民館で、検温や消毒など行いながら、いろんな形で

      やっていて、皆さん都合つけて来て下さるんです。手作業やお茶飲みしたりで、

      会話をする時にはマスクを徹底するなど気をつけてやっています。何かしらの

      刺激を受けたり、引きこもり防止にも繋がると思います。

 ・施設職員

 (理事長)新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(介護分)として、介護施設の

      職員に一人当たり5万円が支給されることになりました。

      6月からショートステイが10床から20床に増床しました。

      職員も利用者が毎日入れ替わり立ち替わりの状態で思うような支援が行えて

      いない状況もありますが、今後は上からの指示待ちでなく、個々の職員の判断

      で良いと思えるような支援を行っていけるようになってもらいたいです。

      私たちでなく利用者のための施設であり、気持ちよく利用してもらい、次に

      繋げていく必要があります。

      年をとると自分のことで精いっぱいで長く待てないなんてこともありますが、

      職員は複数の利用者に一度に対応しきれないこともあります。何のために待って

      てもらうのかといった言葉の投げかけが必要だと思います。声かけの言葉次第で

      はスピーチロック、拘束になってしまうこともあります。

      職員は大変だし、利用者はすぐに対応して欲しい、どちらにも理由がありますが

      安心・安全・安楽な支援ができるように、ぜひ頑張ってください。

 
 ・ショートステイの平日の利用者増加のためのアドバイスをいただく。

 (理事長)ショートステイについては、平日のご利用でまずお試しからも良いのでは。

  (I様)ショートステイは、どちらかというと、本人ではなく家族の都合が多く、

      就労している家族は土日を希望されることが多いです、退職してフリーな

      家族は、デイサービスと似たような感覚で使えるようになると良いと思い

      ます。デイサービスは、お試し利用で良ければ行くといった流れもあるが、

      ショートステイもお試し利用があっても良いのでは。

      ショートステイは何かのきっかけがないと使いにくいと思っている人が多く

      泊り=入居に近い感覚で、自宅で限界まで介護してからショートステイに

      繋げるパターンも多いです。

      イベント・行事のある時に試しに利用してもらうなどはどうか。

      居宅の方では、将来的に親子で入れる施設の相談なんてこともあるようです。

      お母さんの故郷で地元の人がいっぱいいる施設を選んだそうで、そういった

      地域密着の利点を活かせると良いですね。

  (A様)母はショートステイから利用させてもらっていますが、血圧が高いので、

      温度差が少ない環境で利用できるので良かったと思います。

      デイサービスは義姉妹と一緒に利用したり、ショートステイでは同じ日に利用

      するお友達と日にちを合わせて利用していました。

 

 ・現在、コロナウイルス感染予防のため面会制限を行っていることについてご家族へ意見を

  いただく。

  (A様)面会制限があっても、この実情皆さんそうだからしょうがないと思っています。

      私は施設内、他の姉妹はTV電話を10分間させてもらっています。

      妹は面会のためにスマホに変えたんですが、変えて良かったと言っています。

      会えなくてもTV電話で表情が分かるので良かったです。

 

*その他

  インフルエンザ予防接種については、国からも高齢者は予防接種を早めに行うようにとの

  話もあるため、例年11月に行っていましたが、今年は10月中に行う予定です。

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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