お知らせ

2022.09.30

運営推進会議

第62回 運営推進会議を開催しました。
 

*運営状況・活動状況報告

 

*身体拘束・虐待防止委員会内容報告、ご意見
 ①令和4年7月13日(水)
  <各ユニットの事例>
  かえで
  事例 :99歳 女性 認知症あり 短期記憶相がある方
      夕方職員は1人対応の時間帯に帰宅願望が直なるなど落ち着かなくなり、職員に何度
      も尋ねたりされる。都度対応するが、他入居者の方の対応もある為声かけがきつく
      なってしまう。たたみものやテーブル拭きをお願いしているが、同じものばかりに
      なってしまっているため、他に何か良いものがないか検討したい。
  改善策:書き取り、計算問題、脳トレ、折り紙、塗り絵、音楽番組を録画し、不穏になる前に
      かけておく等、本人の興味を持つものを探っていく。
  その後の経過:
      最近は夕方穏やかに過ごされていることが多く、3日に1回あるかないかで落ち着か
      なくなることはありますが、たたみものや職員との会話で落ち着き過ごされていま
      す。計算問題については、日によりできる時とできない時がありました。引き続き、
      本人に合う対応を検討し、様子を見ていきます。
 
  ご意見
  (Y様)何か趣味や特技をみつけてあげたことで、落ち着いて過ごせるようになって良かっ
      たと思います。話をしたり、気を紛らわすことで本人が穏やかに過ごせるなら良い
      と思います。
  (O様)職員さんがいろいろと考え、入居者の方に余暇の提案をすることは他の入居者の方
      へもできそうで、余暇の手駒を増やしていくといいと思います。

 

 ②令和4年8月10日(水)
  <他施設等の身体拘束・虐待についての事例>
   【身体拘束ゼロへ】「尊厳を守る」ケア再認識の必要性
   約10年前から身体拘束ゼロに取り組み始めた。
   「身体拘束がゼロになったのは、やっとここ2.3年です」と話すサービス管理担当者と介護
   主任。取り組み以前は、身体介護が行われていた状況だった。認知症の人を「人」として
   尊重し、その人の立場に立ってケアを行う「パーソン・センタードケア」を学んだことが
   きっかけとなり、身体拘束ゼロを目指し始めた。「今までは、始めからベッドに柵がついて
   いたので何も疑問に思わなかったのですが、必要ないのに設置していたことに気づきまし
   た。(柵を取ったら困る)とは、誰が(困る)のか、本当にそのケアがいいのかを考え始め
   ました」と。取り組みを始めるにあたり、入居者全員、一気に外すのではなく、1人ずつ
   身体拘束を解消していった。体を掻いてしまうためミトンをしていた方→なぜ、掻いてしま
   うのか、どのように体を傷つけてしまうのかを観察。皮膚の乾燥を防ぐため、石鹸で洗い
   すぎない、薬を塗る、定期的に爪を切る、アームウォーマーをつけるなどを試していき、
   解消に向かった。「入居者の行動には必ず意味があります。いかに職員がそのサインに
   気付けるかが重要です」と。
   【指導者が廃止徹底】
   取り組み始めの際、なかには身体拘束はやむを得ないと意見する職員もいたが、「決して
   行わない」と指導者が言い切る姿勢を徹底。身体拘束ゼロに賛同する「仲間」を少しずつ
   作っていった。毎年行っている「身体拘束はやむを得ないと思うか」を問うアンケート
   では、昨年は約120人の職員全員が「いいえ」と回答するに至った。
   身体拘束をなくす最大のポイントについて、「ケアの質を上げることに尽きます。身体
   拘束は氷山の一角であり、背景は職場のシステム、風土、人間関係など様々ですが、優し
   い気持ちを持っていても介護スキルがないと身体拘束ゼロは難しいです」と話す。特に
   排泄ケアを重視しており、職員が排泄のサインにいち早く気が付き、危険な立ち上がりを
   予測することで、身体拘束解消に繋げている。「実は、家族から『病院で手を縛っていた
   ので特養でも縛ってください』と依頼されることもあります。」と。その場合、家族の
   気持ちをヒアリングしたうえでリスクを説明。入居者の残りの人生、転ばないけれど縛ら
   れて時を過ごすか、転ぶかもしれないけれど笑って過ごすか、どちらがいいか家族に
   問いかけるという。「本当に縛ってほしいご家族はいないと思います。入居者の『尊厳を
   守る』ため、私たち職員も、ご家族も一緒に考えていくことが必要です」と。
 
  ご意見
  (Y様)ご家族の心境で、病院なら縛らないと対応できなかったのなら。職員さんにも迷惑
      だと思うから「縛ってください」という家族の心境もわからなくもないです。
      ですが、今回の施設のように「人」として向き合ってくれる施設であれば、転倒の
      危険があってもその人らしく過ごせるのでしょうね。
  (K様)施設の対応としてもいい施設だと思います。何に原因があり、その対応について
      職員さんが話し合い、入居者の立場に立って考えられる施設は素敵だと思います。
 

*評価・要望・助言
 ・入居者代表
  (O様)暑い時にはかき氷を出してくれて、とっても美味しかった。懐かしかった。
      また機会があったら食べたいね。
  (O様)ゆっくり過ごせていいところだよ。忙しくないし、好きなことやっていられるしね。
  (K様)この前、息子と娘が会いに来てくれたんだよ。今日は賞状も貰ったから元気でいなく
      ちゃね。お祝いしてくれてありがとうございます。
 ・家族代表
  (O様)9月16日の予定だったけど、コロナが出たって連絡貰って。いろいろ大変だったで
      しょう。今は終息したって聞いたから安心しました。
 ・地域住民代表
  (Y様)コロナ大変でしたね。持ち込まないって言っても見えないものだから感染予防も
      大変ですね。でも、広がらなくて良かったです。お疲れさまでした。
 ・地域包括支援センター
  (K様)いろいろなところでクラスターが出て施設の職員さんも大変ですね。感染者も広がら
      ずに済んだとお聞きしました。感染対策がしっかりしていた証拠ですね。お疲れさま
      でした。

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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