お知らせ

2025.05.30

第78回 運営推進会議

会議名 第78回運営推進会議

場  所  特別養護老人ホームふくろうの杜 会議室
日  時  令和7年5月16日(金) 
      PM 2時00分~PM 3時30分
出席者
利用者代表・・・・・Ⅿ様、N様    
家族代表・・・・・・O様、K様
地域住民代表・・・・C様
地域包括支援センター職員・・・・A様(田原包括)
施設職員・・・・・・・施設長、生活相談員

記 録・・・・・・・・生活相談員 

1.運営状況・活動状況報告
 (1)運営状況
    ①特養月別入退居者数状況
3月 4月
入居 1名 0名
退居 1名 0名
    ②特養月別入退院・外泊者数状況
3月 4月
入院 2名 0名
退院 1名 0名
外泊 0名 0名
    ③特養月別延べ利用者数・稼働率
3月 4月
延人数 857名 870名
稼働率 95.3% 100.0%
    ④ショート月別延べ利用者数・稼働率
3月 4月
延人数 469名 460名
稼働率 75.6% 76.7%

 (2)活動状況
    ①行事実施状況
      3/25消防訓練
      4/11花見(くるみ)、4/14花見(ひのき)、4/16花見(かえで)、4/23消防訓練
      その他各ユニットで誕生会、レクリエーション、ユニット調理、手作りおやつ等実施

    ②ボランティア等受け入れ状況
      3/10床屋
      4/7床屋

    ③ホール使用状況
      ホール使用問い合わせなし

    ④地域との交流
      なし

    ⑤実習の受入
      なし

3.身体拘束、虐待防止委員会内容報告、ご意見


  ①令和7年3月12日(水)  <身体拘束・虐待防止に関する勉強会>  「身体拘束をせずに行うケア」―三つの原則
 身体拘束をせずにケアを行うためには、身体拘束を行わざるを得なくなる原因を特定し、その
 原因を除去するためにケアを見直すことが求められる。そのための3つの原則と、「介護保険指定基準」で禁止されている身体拘束の具体的な行為ごとに配慮すべきポイントを紹介する。
 こうした取り組みによって、介護保険施設等のケア全体の向上や生活環境の改善が図られていくことが期待される。
  ① 身体拘束を誘発する原因を探り、除去する。
 身体拘束をやむを得ず行う理由として、次のような状況を防止するために「必要」だといわれることがある。
・徘徊や興奮状態での周囲への迷惑行為
・転倒の恐れのある不安定な歩行や、点滴の抜去な                                                                                                              どの危険な行為
・かきむしりや体を叩き続ける等の自傷行為
・姿勢が崩れ、体位保持が困難であること
 しかし、それらの状況には必ずその人なりの理由や原因があり、ケアをする側の関わり方や環境に問題があることも少なくない。したがって、その人なりの理由や原因を徹底的に探り、除去するケアが必要であり、そうすれば身体拘束を行う必要もなくなるのである。
  ② 五つの基本的ケアを徹底するそのためには、まず、基本的なケアを十分に行い、生活のリズムを整えることが重要である。①起きる、②食べる、③排泄する、④清潔にする、⑤活動する(アクティビティ)という五つの基本的事項について、その人に合った十分なケアを徹底することである。
例えば、「③排泄する」ことについては、ア.自分で排泄できる、イ.声掛け見守りがあれば排泄できる、ウ.尿意、便意はあるが部分的に介助が必要、エ.ほとんど自分で排泄できないといった基本的な状態と、その他の状態のアセスメントを行いつつ、それを基に個人ごとの適切なケアを検討する。
 こうした基本的事項について、入所者一人ひとりの状態に合わせた適切なケアを行うことが重要である。また、これらのケアを行う場合には、一人ひとりを見守り、接し、触れ合う機会を増やし、伝えたくてもうまく伝えられない気持ちやサインを受け止め、不安や不快、孤独を少しでも緩和していくことが求められる。
   ③ 身体拘束廃止をきっかけに「よりよいケア」の実現をこのように身体拘束の廃止を実現していく取り組みは、介護保険施設等におけるケア全体の向上や生活環境の改善のきっかけとなりうる。「身体拘束廃止」を最終ゴールとせず、身体拘束を廃止していく過程で提起されたさまざまな課題を真摯に受け止め、よりよいケアの実現に取り組んでいくことが期待される。また、身体拘束禁止規定の対象となっていない行為でも、例えば「言葉による拘束」など、虐待的な行為があってはならないことは言うまでもない。

〇 具体的な行為ごとの工夫のポイント
 ①徘徊しないように、車椅子や椅子、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
<身体拘束をしない工夫のポイント>
 ● 徘徊そのものを問題と考えるのではなく、そのような行動をする原因・理由を究明し、対応策をとる。
 ● 転倒しても骨折や怪我をしないような環境を整える。
 ● スキンシップを図る、見守りを強化・工夫するなど、常に高齢者に関心を寄せておく。
②転倒しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
③自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。
<身体拘束をしない工夫のポイント>
 ● 自分で動くことの多い時間帯やその理由を究明し、対応策をとる。
 ● バランス感覚の向上や筋力アップのための段階的なリハビリプログラムを組んだり、また栄養状態の改善を図るなどにより、全体的な自立支援を図る。
 ● ベッドから転落しても骨折や怪我をしないような環境を整える。
 ● 見守りの強化・工夫するなど、常に高齢者に関心を寄せておく。  ④点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。
⑤点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚を掻きむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。
<身体拘束をしない工夫のポイント>
 ● 点滴、経管栄養に頼らず、口から食べることができるか十分に検討する。
 ● 点滴、経管栄養等を行う場合、時間や場所、環境を選び、適切な設定をする。管やルートが利用者に見えないようにする。
 ● 皮膚を掻きむしらないよう、常に清潔にし、痒みや不快を取り除く。

⑥車椅子や椅子からずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型拘束帯や腰ベルト、車椅子テーブルをつける。
⑦立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるような椅子を使用する。
<身体拘束をしない工夫のポイント>
 ● 車椅子に長時間座らせたままにしないよう、アクティビティを工夫する。
 ● バランス感覚の向上や筋力アップのための段階的なリハビリプログラムを組んだり、栄養状態の改善を図ることなどにより、全体的な自立支援を図る。
 ● 立ち上がる原因や目的を究明し、それを除くようにする。
 ● 体に合った車椅子や椅子を使用する。
 ● 職員が見守りやすい場所で過ごしてもらう。
⑧脱衣やオムツ外しを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。  <身体拘束をしない工夫のポイント>
 ● オムツに頼らない排泄を目指す。”         ● 脱衣やオムツ外し行為の原因や目的を究明し、それを除くようにする。
 ● 痒みや不快を取り除く。
 ● 見守りを強化するとともに、他に関心を向けるようにする。
⑨他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。 ⑩行動を落ち着かせるために、向精神薬を過剰に服用させる。 ⑪自分の意思で開けることの出来ない居室などに隔離する。
<身体拘束をしない工夫のポイント>
 ● 迷惑行為や徘徊そのものを問題と考えるのではなく、原因や目的を究明し、それを取り除くようにする。
 ● 見守りを強化・工夫するとともに、他に関心を向けるようにする。
 ご意見
(O様) ごもっともだと思うが、現実にできるのかとも思う。入られている方によっても違ってくるだろうし。これに近づけるように、目標として近づけたら素晴らしいと思う。虐待や拘束は、利用者・職員の気持ちで押さえつけないように、言葉でどうにかなると思う。

   (K様)拘束についてですが、ふくろうの杜は鍵を閉めることはないと聞いて安心出来ます。

3.身体拘束、虐待防止委員会内容報告、ご意見
②令和7年4月9日(水)
<各ユニットの身体拘束・虐待についての事例>
 80歳 女性 認知症があり、意思疎通が困難、会話への理解が難しい方。
 事例
 水分補給時、食事時にコップでテーブルを叩いてしまい、それを見た他入居者から「うるさい」との声がある。水分提供時に、コップを手元から離して届かないところへ置き、職員介助にて提供することは虐待に当たるのか。
 委員会での意見
 ・提供時に水分摂取が終わるまで見守りや介助を行い付き添う。
 ・目配りできる時間に水分・食事の提供を行う。
 ご意見
 (O様)ケーズバイケースだと思う。毎回でなければ、我慢はできるだろうけど、毎回になると嫌になると思う。ストレスがあるのかもしれない。
 (K様)何か伝えたい事があるのかもしれませんね。

4.評価・要望・助言
  入居者代表
  (M様)  この前花見に連れて行ってもらえて、きれいでした。
  (N様)  生活していて皆さん良くしてくれています。戦争の時は食べるものもなくて大変でした。
 お腹が空いても食べるものがなかったんです。今は、美味しい食事が出て幸せです。
  家族代表
  (M様) お花見、楽しかった。ゆっくり話をしたり、体を触ったりできて良かった。
今回は、家族も誘ってもらえて、すごく楽しかった。
  (K様) 「ご家族も…」と言っていただいて、ありがたかった。楽しかったです。
  地域住民代表
  (C様) 母がいる時に散歩とかに連れ出したかった。コロナがあったので、叶えられなかった。今回は花見に家族も参加されたようで、身近に接することができて良かったと思います。

5.その他
 ・給食委託会社が変更となり、試食会を実施した。
  感想 
 (C様)・味がしっかりついていて美味しい。
 ・ミキサー食でも、口に中に入れると何を食べているのかわかる。水で薄まっている感じではなく、食材の味が生きている。
 (O様)・私には味噌汁がしょっぱい。
 (K様)・とても美味しいです。10年以上前に母がデイサービスに行った時に出された食事は、茶碗におかずを乗せられてしまったようで、それがとても嫌だった、
と言ってデイサービスに行きたがらなかったですが、この食事だったら、喜んで行ったと思います。
 (A様)・味が濃い物、薄い物とあり、メリハリのある食事だと思います。

                                                                           

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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