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2025.08.14

第79回運営推進会議

  • 会 議 等 記 録 簿

    会議名 第79回運営推進会議                

  場  所
  日     時 令和7年7月18日(金)   PM 2時00分 ~  PM 3時30分
出席者 下記のとおり
記録者 塚原 章夫
テーマ
 1.出席者
    入居者代表・・・・・A様、B様(意見を事前聴取)
    家族代表・・・・・・C様、D様
    地域住民代表・・・E様
    地域包括支援センター職員・・F様(田原)
    施設職員・・・・・・・塚原生活相談員

 2.運営状況・活動状況報告
   (1)運営状況
    ①特養月別入退居者数状況
5月 6月
入居 0名 1名
退居 0名 1名
    ②特養月別入退院・外泊者数状況
5月 6月
入院 2名 2名
退院 1名 0名
外泊 0名 0名
    ③特養月別延べ利用者数・稼働率
5月 6月
延人数 883名 857名
稼働率 98.2% 98.5%
    ④ショート月別延べ利用者数・稼働率
5月 6月
延人数 458名 454名
稼働率 73.9% 75.7%

   (2)活動状況
    ①行事実施状況
      5/25消防訓練
      6/19消防訓練
その他各ユニットで誕生会、レクリエーション、ユニット調理、 手作りおやつ等実施

    ②ボランティア等受け入れ状況
      5/19床屋
      6/9床屋

    ③ホール使用状況
      ホール使用問い合わせなし

    ④地域との交流
      なし

    ⑤実習の受入
栃木介護福祉士専門学校2年生(2名)6/2~6/20
 3.身体拘束、虐待防止委員会内容報告、ご意見
   ①令和7年5月28日(水)
    <他施設等の身体拘束・虐待についての事例>
     「グループホームで車椅子を柱に固定藤沢市が虐待と認定、施設を処分」
 神奈川県藤沢市は31日、認知症の人が暮らすグループホームで、車椅子をひもで柱などに固定するといった身体拘束があったとして虐待認定するとともに、施設の新規受け入れ停 止と介護報酬減額30%の行政処分にしたと発表した。期間はいずれも6ヵ月間。
 施設は同市菖蒲沢の「ケアーメディカルことり」(久保田志津社長)が運営する「ことりの森ふじさわ」。
 市が指定する地域密着型サービス事業者で、同じ建物内で認知症対応のグループホー ム(定員9人)と、デイケアやショートステイなどを提供する「小規模多機能型居宅介護」事業 を運営している。
 市によると、昨年4月に匿名の告発があり、施設に調査に入ったところ、80~90代の利用者4人について、車椅子をひもで固定したり、ベッドを柵で囲んだりする行為が日常的に行われていることがわかった。怪我をした人はいなかったという。 職員が別の利用者のトイレ介助で目を離す際に危ないなどの理由だったという。
 施設側は昨年11月に市に改善計画書を提出。虐待に対する認識の甘さを認め、「ケアを優先し、適正な手続きができていなかった」などとしているという。
    <委員会での改善策>
・職員が1人しかいない時は、他の利用者に見ていてもらう。  
・本人が夢中になれるレクリエーションを提供する。  ・利用者間で談話を楽しんでもらう。
    <委員からのご意見>
 (C様)・多くの利用者を見る職員さんは、大変だと思う。施設としても認識が甘かったんでしょうね。
 (D様)・あっちもこっちもと、利用者に声をかけられると手が回らないで、こんなことをしたのではないでしょうか。
   ②令和7年6月25日(水)
    <身体拘束・虐待についての事例>
     「不適切ケアとグレーゾーン」
 介護の現場では、多くのヘルパーさんが、限られた時間・人手でケアを行っています。その中で「これは仕方ないよね…」「急いでたから、つい…」と、何気なく繰り返している行動。でもそれ、本当に“利用者のため”になっていますか?
 「虐待」とまでは言えなくても“グレーゾーン”の不適切ケアかもしれません。そして、このグレーゾーン”が積み重なることで、やがて「明確な虐待」へとつながってしまうこともあるのです。「これは大丈夫かな?」と感じたら、その気づきこそが第一歩。あなたのケアを利用者のために、本当に優しいケアへアップグレードしていきましょう。
 私たちが行っている日々のケア。その中には“本人の為を思って”とやっているつもりでも、結果的に利用者の気持ちや人権を傷つけてしまうことがあります。そうした行為は「虐待」までとは言えなくても、決して見過ごしていいものではありません。
 このような「法律上の虐待ではないけれど、問題のあるケア」を、介護の世界では「不適切ケア・グレーゾーン」と呼ぶことがあります。
 通報の8割以上が「虐待ではない?」文献では、施設や家族からの虐待相談・通報のうち、実際に「虐待」と認定されたのは全体の約2割。8割以上は“虐待とは言えないけれど、何かしら問題がある”グレーゾーンの行為だったという調査結果があります。つまり、私たちが気づきにくい「軽度な人権侵略」が現場にたくさん存在しているという事なんです。
      “虐待”という言葉の限界
 虐待”という言葉は、残酷で悪意のある行為というイメージが強く「自分には関係ない」「私はそんな酷いことしていない」と思いがちです。でも実際には、・忙しさの中で「ちょっと待っててね」と言い続け、トイレを我慢させる。
 ・「それじゃだめよ」と本人のやり方を否定してしまう。
 ・「転倒予防」の名のもとに自由な行動を制限してしまう。悪意がなくても、利用者が「悲しい」「つらい」「自分の気持ちを無視された」と感じるようなケアは、人としての尊厳を傷つけてしまいことがあるんです。こうした行為が積み重なることで、気づかぬうちに利用者の心に深い傷を与えることになりかねません。

 グレーゾーンに気付くことが、虐待防止への第一歩
 不適切ケアやグレーゾーンのケアは、決して「悪意のある人」だけが行うものではありません。知識不足・体力や時間の問題・相手のことを思う気持ちが強すぎる…。
 そんな真面目なヘルパーさんほど気づかぬうちに行ってしまうこともあります。
 ・自分のケアを時々振り返ること。
 ・「これでいのかな?」と感じたら、仲間や事業所に相談すること。
 ・利用者の気持ちに立って考えること。
それらが、利用者の尊厳を守り、安心して受けられるケアにつながっていくのです。
 これも“グレー?”よくある不適切ケアの具体例
「不適切ケア」や「グレーゾーン」は理解していても、「自分のケアがそうなのか?」となると、意外と見えにくいものです。ここでは、現場で“ついやってしまいがち”な不適切ケアの事例を紹介します。
 「これ、やってしまっていたかも…。」と思ったら、それが気づきのチャンスです。不適切ケア事例:「〇〇ちゃん」は親しみ?→尊厳を損なう“呼び方”利用者に親しみを込めて「〇〇ちゃん」「あだ名」で呼ぶことはありませんか?しかし、これは相手を子ども扱いしていると捉えられる可能性があります。
      ◆なぜ問題?
 ・利用者の尊厳や立場を軽視しているように感じさせる。
 ・関係性が一方的になりやすく、不快感や不信感を生むことがある。
      ◆改善方法
 ・基本は「〇〇(苗字)さん」など敬称を用いて呼ぶ。
 ・呼び方はアセスメントに基づき、利用者の意向を尊重して決めましょう。(認知症の方などは、慣 れ親しんだ呼び名の方が反応があったりするので、自己判断せずに、ご家族や他スタッフと相談して決めましょう)
 利用者の尊厳や立場を軽視していると感じさせてしまう呼び方は、関係性を一方的にしてしまいます。
 不適切ケアの事例:自力で立ち上がれないようにしていませんか?
 転倒を繰り返している利用者に安全のためとお、低いソファや椅子を使用して、自力では立ち上がれない姿勢にしたことはありませんか?転倒予防のためでも、自身で歩ける利用者の動きを制限する行為は「身体拘束」とみなされることがあります。
      ◆なぜ問題?
 ・自由を奪うことで、精神的ストレスや身体機能の低下を引き起こす可能性。
 ・本人の意思に基づいていない、一方的な対応。
      ◆改善方法
 ・スタッフに声をかけずに動き出してしまう要因を探る。
 ・一時的に立ち上がってしまっても安全な家屋環境を模索する。
 ・拘束以外の安全確保の手段を、複数人(家族含め、事業所やケアマネ)で検討する。こうした行為は、「虐待」とまでは言えなくても、利用者の心に小さな傷を残してしまう可能性があります。また、ヘルパーのみなさんも「いつものことだし」とそのまま不適切ケアを続けてしまうと、それがのちに“虐待”へつながってしまう可能性があります。事例を基に、自身のケアはどうだったか、振り返ってみてください。
 どうすれば不適切ケアやグレーゾーンが防げるのか?
「誰だって、わざと不適切ケアをしているわけじゃない。」     それでも、忙しさ、思い込み、気づかぬうちの“クセ”から、不適切ケアやグレーゾーンの行動は起きてしまうのが現場です。現場では、「これって間違ってたのか…」と気づいたときには、すでに利用者の信頼を失ってしまっていることもあります。だからこそ、「自分のケアは大丈夫か?」と立ち止まる意識が大切です。不適切ケアやグレーゾーンは、ほんの少しの意識を行動の積み重ねで防ぐ方法があります。
不適切ケアやグレーゾーンを防ぐためにできる4つのこと
不適切ケアやグレーゾーンの行動を防ぐには、ヘルパーひとりひとりが「これで本当にいい のかな?」と立ち止まる意識を持つことが大切です。
どんなケアも、振り返って考えることで、安心して行えるものになります。ここでは、現場ですぐにできる方法を4つご紹介します。
 ①毎日振り返りの時間を作る
毎日のケアが終わった後に、「今日はうまくいったかな?」とちょっと振り返るだけで、不適切ケアを防ぐことができます。1日の終わりに少しだけでも、自分のケアを振り返る時間を“気づきの共有タイム”を設けるのもお勧めです。こうした小さな振り返りが、ケアをより良くしていく大切なポ イントです。
 ②みんなで学び合う
他のヘルパーがどんなケアをしているのか、話を聞いてみましょう。
「こんな風にケアしてたんだ!」という気づきが、自分のやり方を見直すきっかけになります。
失敗したことを責めるにではなく、「こんなことがあったんだよね」と軽く話し合える雰囲気を作ることが大切です。みんなで話し合うことで、自分では気づかなかった問題点に気付けることが多いです。
 ③相談しやすい環境を作る
「これで大丈夫かな?」と思った時に、すぐに相談できる環境を作ることが重要です。気になることがあったら、すぐに周りの人に聞けるような雰囲気を作りましょう。お互いに「ちょっと気になるんだけど」と声をかけられる関係があれば、不安をすぐに解消できます。こんな風に気 軽に相談できる環境を作るが、安心してケアを行うために大切なことです。
  ④「このケア、本当にその人のため?」と考える忙しいと、つい慣れたやり方でケアをしてしまうこともありますよね。でも、その時こそ「このケアはその人にとって本当にいいのかな?」と考えてみてください。例えば、無言で着替えを手伝うのが当たり前になっていたら、「寒くないですか?」と声をかけてみるだけでも、利用者の気持ちに寄り添うことができす。“小さな気配り”が、不適切ケアを防ぐ大きな力になります。
 利用者が安心して過ごせるように考えることが、ケアの質を守るためにとても大切です。
     まとめ
 日々のケアの中で、本人にとってどう感じられるかまで考えるのは簡単ではありません。
「グレーゾーンの身体拘束」のように良かれと思ってやっていたことが、実は利用者を苦しめていたというケースも少なくありません。「これはちょっと強引だったかも」「もう少し理由を聞けたかも」と気づくことが、虐待・身体拘束を防ぐ大きな一歩になります。
しかし、ヘルパーもひとりの人間です。忙しさや不安の中でうまくいかない日もあります。
だからこそ、「できていない自分」を責めるのではなく、「よりよくできる自分」に向けて動いていくことが大切なんです。
 ・ケアは変えられる
 ・気づいた今日が一番早い日
そんな気持ちで、これからも一緒に利用者を大切にできるケアを学んでいきましょう。
    <委員からのご意見>
 (E様)・自分でも気づかないうちに、不適切な介護をしている場合もあるんですね。職員さん同士で、声を掛け合える関係性が大切なんだと思います。
 (F様)・虐待や言葉による拘束は、自分が気付かないうちに起こしてしまうケースも少なからずあります。日々の業務の中で、自分の介護や声掛けは間違っていないだろうか、相手に不快な思いをさせていないだろうかと、問いながらケアを行うことが大切だと思います
 4.評価・要望・助言
  入居者代表
 (A様)  特にないですね。
 (B様)  私も今の生活で満足です。
  家族代表
 (C様) ここのところ、暑い日が続いているので、皆さんも体調には注意してください。
 (D様) 母がいつもお世話になっています。いつもお世話をしてくださっている職員さんも体調を崩さないようにしてください。
  地域住民代表
 (E様) いつもこの会に参加させていただいて、お世話になった職員さんと話ができて、本当にここの施設にお世話になれて良かったと思っています。
  地域包括支援センター
 (F様) 毎回、この委員会に参加できているわけではないですが、施設の稼働率も高水準で推移していて、とてもいいことだと思います。なかなか、待機者数も上がってこないと近隣で聞くこともありますが、施設の信頼や満足度が良ければ口コミでも広がって行くと思います。

 5.その他


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