お知らせ

2018.09.21

運営推進会議

第38回運営推進会議を行いました。

 

*運営状況・活動状況報告

 

*ユニット見学

 

*身体拘束・虐待防止委員会内容報告、ご意見

 ・前回の運営推進会議時に報告させていただいた事例のその後の経過について報告。

  ①平成30年6月27日(水)

   <事例:ひのきユニット>

    86歳 女性 認知症があり、最近症状も進行してきており会話の理解も困難な方。

   ・事例  就寝時は畳で休まれ体動も激しいため、畳横のカーペットまで動かれて

        いることがある。皮むけや傷も多く、うつ伏せになると顔に浮腫みが

        みられることがある。体位変換用のクッションを本人の周り4方向に使用

        することは身体拘束にあたるのかをユニット内で検討しているが、拘束に

        なるのか?

   ・解決策 安楽な体位確保のためのクッションであり、本人の動きを妨げる置き方は

        身体拘束に当たる。体動が激しい時には巡視時間を変更したり、その日

        その時の状態を観察し、クッションの位置やポジショニングを検討する。

   ・その後の経過

        現在、体動も少なくなってきているので、クッションは右肘の拘縮部位に

        使用している。膝下にも1つ使用しており、多動な場合は都度体位変換をし

        うつ伏せ防止策をとっている。

 

  ②平成30年7月25日(水)

   <事例:かえでユニット>

    89歳 認知症があり、排便障害・直腸がんがある方

   ・事例  前回の委員会で事例をあげて改善策を行い様子を見てきましたが、一向に

        変わりがみられず、トイレの回数が多く、トイレに連れて行っても排泄が

        みられないことが多い。ユニットの対応として、膀胱訓練のために2時間の

        時間を空けさせていただいていることを説明し、前回トイレへ行かれた時間

        次回トイレへ行く時間を伝えるという事で対応を統一しているが、本人から

        はトイレへ行きたいとの希望が聞かれる。トイレに行きたい希望がある方に

        対し、その行動を抑制してしまっている事は、虐待・身体拘束に当たるのか。

   ・改善策 本人よりトイレに行きたい希望が聞かれるが、排便時にはトイレへ都度案内

        している。排尿の時は、膀胱訓練も兼ねて2時間に1回のトイレ誘導を実施して

        いるが、希望が頻回に聞かれる時にはトイレにお連れしている。トイレへ案内

        しても排尿がみられない時もしばしばあるため、本人の集中できることや興味

        のある事を今後も継続して提供していく。夜間も同様に、2時間の膀胱訓練を

        継続して行い、コールがあった際は、膀胱訓練を兼ねているため時間を本人へ

        伝える。

        現在、排尿障害を治す薬を内服しているが、その効果は薄く、排尿に対する

        執着が強いため、内服薬について医師に相談してみる。

   ・その後の経過

        トイレ希望が頻回に聞かれる時はトイレにお連れしているが、膀胱訓練での

        2時間おきのトイレ誘導は今後も継続する。手芸が好きという事で、ご家族へ

        相談し編み物を用意していただき、編み物を行ってもらっている。

   ・ご意見 (S様)認知症だから仕方ないと思いますが、私の母も認知症で、自宅に

            いる時は、庭に散歩に行くと気がまぎれる時がありました。

            何かで気を紛らわした方がいいのかもしれませんね。

        (I様)編み物という方法が見つかっただけでも良かったと思います。他の

            手芸もできるかもしれないので、いろいろ探してみるのもいいかと

            思います。

 

  ③平成30年8月22日(水)

   <事例:あけびユニット>

    81歳 男性 耳がやや遠い方

   ・事例  ご自宅では、日課の中で散歩に出かけられており、ショートステイご利用時も

        ホールまで1日に数回散歩に出てこられている。他利用者の中には帰宅願望が

        聞かれる方もご利用になっており、ユニットの玄関が開いていると、ホールま

        で出て行かれて事故につながってしまう恐れのある方もいる。本人がホールへ

        行かれる際はユニット玄関を開けたままにしていることが大半なため、他利用者

        の事故防止のため、ユニット内を散歩していただくように話をさせてもらうこと

        は、本人の行動を抑制することになるのか。

   ・改善策 本人の日課である散歩を止めたり、行動を抑制することは梗塞に値すると思わ

        れる為、今後は行動を止めるような声かけを行わないようにする。ユニット

        玄関を開けてホールまで散歩に行かれることがあるので、散歩に行かれた際は

        ユニット玄関の確認、及び帰宅願望が聞かれる利用者の所在確認を行う。

        本人と帰宅願望が聞かれる利用者がご利用になっている時は、ユニット玄関が

        開いていると帰宅願望が聞かれる利用者が玄関より出てしまい事故につながる

        恐れもあることから、その方の座席配置をユニット玄関が見えないところへ

        移動する等の配慮や、パーテーション等を利用するなどの対策をとる。

   ・その後の経過

        委員会での改善策を今月実施しているため、報告は次回の会議時に行わせて

        いただく。

   ・ご意見 (I様)パーテーションが1個あるといいと思います。在宅ではセンサーなど

            を使っている方もいらっしゃいます。本人が自由に動けることは

            いいと思いますが、事故のないようにも気をつけていかないといけ

            ませんね。

 

*評価・要望・助言

 ・入居者代表

   (H様) 先日、敬老会がありとても楽しかったです。子供たちが来て楽しかった。

       いい子が育ってきていいね。おりこうさんでした。

   (O様) 問題ないです。

 ・家族代表

   (F様) ひのきユニットに見学に行かせていただいたのですが、明るい雰囲気で

        穏やかでとても良かったです。お手伝いをしている方もいらっしゃいました。

        ある方と話をさせていただきましたが、楽しそうに話をしてくださって

        よかったです。職員の方も優しくて、明るくて良かったです。

        トイレの中も見させていただきましたが、洗面台の近くにゴミ箱も置いてあり

        使いやすそうでした。手すりも備え付けで、広さも十分にとってあり、車イス

        の方も広々と使えそうでした。

   (S様) かえでユニットを見させていただきました。とてもきれいで、トイレもお風呂

        も良かったです。職員の方も業務をしながら周囲の方のことも看ていてすごい

        なと思いました。

 ・地域住民代表

   (Y様) くるみユニットを見させてもらいました。テーブルが2台あり、入居者の方が

        自由に過ごされており、和気あいあいと和やかにされていました。自分のやり

        たいことがやれる環境でよかったです。職員もにこやかにしていて良かった。

        リビングもトイレも広々としていてよかったです。

 ・地域包括支援センター

   (H様) あけびユニットを見させていただきました。トイレ、浴室等がきれいに掃除

        してあり、よかったと思います。また、リビングの近くにトイレが配置されて

        いて、使いやすいと思います。職員の方も利用者の方が見やすい配置になって

        いると思いました。

        リビング内に生け花が飾ってあって、温かい雰囲気を感じました。

        洗濯後のタオルたたみを職員が利用者の方にお願いしていて、利用者の方も

        嬉しそうにされていました。利用者の方にお願いすることがあっていいなと

        思いました。

 ・その他

   (理事長より)

        昨年、宇都宮市の障がい者施設において入居者の傷害事件が起きました。

        その事件に伴い、宇都宮市が高齢者施設でも起こり得る事件と考え、今年度から

        新たな事業が始まりました。宇都宮市にある施設に対し、抜き打ちで訪問・現況

        調査を実施するもので、先日さくらの杜・ふくろうの杜へも来られました。短時間

        ではありましたが、施設の環境整備や利用者の表情、施設内の雰囲気等を見て帰ら

        れました。訪問された職員より「きれいに使ってますね、臭いもないですし、掃除

        が行き届いていますね。」と言っていただきました。短時間の訪問でしたので、

        本来は職員の処遇やストレスを与えていないか、職員のストレスが溜まっていないか

        等の質問がしたかったと言っていました。

        今回の傷害事件を教訓にして、今後も継続して施設の巡回を実施していくようです。

        先日、新潟県の特養において資格を持っていない職員が吸引を行い施設長が逮捕さ

        れた事件がありました。本来、吸引行為は看護師が行うものであり、介護職員は実施

        できないことになっています。そうした決まりがある中、近年介護職員でも吸引が

        行えるよう研修会が開かれています。当法人においても年に1~2人の介護職員が喀痰

        吸引研修に参加し、資格を得ています。資格を有している職員に限り吸引が認められ

        るようになりましたが、法律を守り施設を運営していかなければならない時代となり

        ました。

 

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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