お知らせ

2021.09.17

運営推進会議

第56回 運営推進会議を行いました。

 

新型コロナウイルス感染防止策とし、密をさけるため出席者に制限をかけて開催する。
 
*運営状況・活動状況報告
 
*身体拘束・虐待防止委員会内容報告、ご意見

 ①令和3年7月14日(水)

 <事例:ひのきユニット>
 96歳 女性 認知症があり、理解力が低下しておりトイレが頻回な方
 事例 :トイレに頻回に行く様子がみられる。10分毎くらいでトイレに行き「排尿
     がない」と不穏になることもある。トイレに何度も行っている旨伝えるが、
     理解力が乏しく、集中できるもの(タオルたたみ等)を渡すも、持続せず
     途中で席を立ってしまう。
     上記の対応は、トイレにこだわる本人の行動を抑制していることになるの
     か。また、意識をそらす良い方法はないか検討したい。
 改善策:本人の興味を引くものを試す(在宅時は園芸に興味あり)
     ショート利用中はトランプなどみんなで行うレクを楽しんでいた(集団レ
     クには協力的)
     席の位置的に居室・トイレが目立ってしまうのではないか(座席や設えの
     変更)
     居室内にポータブルトイレの設置検討(日勤帯で試してみる)
 ご意見:(Y様)母が自宅にいる時も頻繁にトイレに行っていたことを思い出しまし
        た。夜も頻回だったので、手をつないで寝ていました。
     (O様)ご本人の興味のあるものを情報として行えるといいかもしれない
        ですね。

 

 ②令和3年8月18日(水)

 <他施設での身体拘束・虐待についての事例>
 利用者の状況:90歳 女性 要介護5 日常生活自立度Ⅳ
        【病名(既往歴)及び症状】
         心不全、脳梗塞後遺症(右片麻痺)、認知症、高血圧症
         入所時MRSA感染症
 施設内の生活による現状や課題:
        【身体的状況】
         失語症により意思疎通困難、食欲不振、端座位支えが必要で立位不可。
         脳梗塞により右片麻痺、ADL全介助、現在MRSA陰性
        【認知症の状況】
         長谷川式テスト:測定不能、異食行為(便)
         感情失禁及び暴力行為など陽性症状
         認知症高度なためベッドから降りようとする
 拘束に至った経過や原因と考えられるもの:
         平成12年4月脳梗塞発病、病院にて5か月間入院、同時期失語症及び
         右片麻痺となる。興奮すると喘息発作がみられ、ベッド上の安静を
         余儀なくされた。それに伴い身体レベルが低下し、認知症が進行した
         と思われる。入所時MRSA陽性であったため、個室にて過ごしていたも
         のの、歩行能力が十分にあるので、ベッドより降りる行為が頻繁に
         みられ、また便を異食する行為がみられるようになったため、ベッド
         柵4本・つなぎ着用となる。
 当施設での検討:・食欲不振に対して・・・手づかみで食べられる物や嗜好品の提供
         ・ベッドから畳・布団へ寝具を変更
         ・感染症MRSA陰性とのことで、離床の促進
         ・興奮、喘息に対する投薬コントロールの検討
         ・トイレ誘導時の検討及び排便コントロール
 事例施設での検討:
         ・異食行為に関しては、排泄パターンを知り早めのオムツ交換をし
          夜間のみつなぎ服を着用する。
         ・ベッド柵を4本使用しても、柵を左手で落として降りようとするた
          め、吸収マットをベッド周りに使用し、事故防止につとめる。
         ・こまめな巡視をし、見守りの徹底を図る。
 その後の経過 :居室以外の時間が増え、転倒の可能性が減少した。他利用者との関わ
         りも増え、精神的な安定が保たれ、職員の配慮もあり、異食行為もな
         くなった。食事量にムラがあったが、自力摂取ができるようになって
         から、食事量も増えた。
 ご意見 :(Y様)拘束を行うことによって、食欲不振や体力にも影響が出てきてしまう
         んですね。いろいろな行動を予測して対応している職員さんは大変だと
         思います。
      (O様)脳梗塞の後遺症で右半身が麻痺してしまって、本人の気持ちを考える
         と絶望や諦めといったものが大きくなったり、それに加えてベッド柵や
         つなぎ服を着ることは本人の気持ちにもっと重くのしかかってきてしま
         うでしょうね。その施設の取り組みが功を奏し、異食行為や食欲も回復
         したことは良かったと思います。
        

 
*評価・要望・助言

 ・入居者代表

  (K様)夏にお祭りをやってくれて、かき氷やたこ焼きを作って食べました。
     久しぶりにかき氷を食べられて美味しかった。
  (O様)土用の丑の日にウナギを食べてすごく美味しかった。大きくて立派なウナギを
     いただきました。いつもとは違う食事で美味しかった。
  (O様)ここの職員さんはいろいろなことを考えてくれて、楽しく生活しています。
     大きなボールを転がしたり、鉄砲で遊んだり、楽しかったです。
     隣の席に座っていたおばあちゃんが編み物をしていて私もやらせてもらった
     けど、うまくできなかった。
・家族代表

  (O様)床屋さんも再開できたようでよかったです。コロナも早く終わってくれると
     いいのですが。面会が待ち遠しいです。

・地域住民代表

  (Y様)コロナ禍でいろいろ制限されているなか、職員さんはいろいろ考えてやって
     いるんですね。入られている方も楽しく生活が送れているようで良かったです。

・地域包括支援センター

  (O様)ワクチン接種も進んでいるようですが、なかなか予約を取るのも大変だったと
     訪問先のご家族が話されていました。

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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