お知らせ

2021.11.19

運営推進会議

第57回 運営推進会議を行いました。

 

新型コロナウイルス感染防止策とし、密をさけるため出席者に制限をかけて開催する。

 

*運営状況・活動状況報告

*身体拘束・虐待防止委員会内容報告、ご意見

 ①令和3年9月8日(水)
  <身体拘束虐待防止についての勉強会>
   介護現場で起こる不適切なケアの改善・予防について
   【虐待の種類】
    ①身体的虐待
    ②介護・世話の放棄・放任
    ③心理的虐待
    ④性的虐待
    ⑤経済的虐待
    明らかな虐待ではないが決して正しい方法でもない「倫理的に問題のある行為」の
    ことを不適切なケアと底辺として連続している。不適切なケアは「虐待の目」と捉え、
    該当する行為がある場合にはその時点で改善し対策をとるべき。
 
   【不適切なケアが行われてしまう背景】
    発生する要因は様々である。特に大きな要因として、介護現場の労働環境の悪さや
    業務負担の大きさ、それに伴う職員のストレスがある。
 
   【虐待・不適切なケアが起こる要因】
    ①組織運営
    ②チームアプローチ
    ③ケアの質
    ④倫理観
    ⑤ストレス
 
   【不適切なケアの改善・予防するための4つのポイント】
    高齢者の虐待防止には背景要因を理解し解消することが何よりも重要。そもそもの
    根源を予測し対処することで、不適切なケアの発声を回避する」というリスクマネ
    ジメントを行うことが、改善・予防に繋がると考えられている。
    ①体制・環境の改善
    ②業務量の見直し
    ③職員へのメンタルヘルス対策
    ④職員への教育の強化
 
   【もしも不適切なケアが起きたらどうするか】
    上司や管理者へ報告し、速やかな対応が求められる。まずは利用者の心身の状態を把握
    し、利用者の安全を確保することが第一優先になる。正確な事実確認を行ったうえで、
    利用者への謝罪、必要に応じてご家族への説明を行う。管理者の立場にある人は、不適
    切なケアを行ってしまった職員に指導する。管理者の責任も検討すべきである。職員に
    も事例共有し、同じことを繰り返さないように徹底していかなければならない。その為
    にも不適切なケアの改善・予防の体制を整えていくことが重要である。
 
  ・ご意見
   (I様)職員同士が大変さを共有して分かち合うことは施設ではできることなので、共有
      する機会を設けることが虐待に繋がると思う。
   (Y様)面会がないことが虐待に繋がっていることも考えられる。
      ふくろうの杜ではコロナ禍でもできる範囲で面会を再開していると聞いて、その様
      な取り組みは家族としてはありがたいです。

 

  
 ②令和3年10月17日(水)
  <事例1>
   入居者様よりトイレ誘導等の要望のタイミングが重なってしまった際の対応について
 
  <施設内で検討した対応策>
   *トイレ誘導の時間帯が把握できている入居者様について、事前にお声かけし、タイ
    ミングをずらすようにする。
   *待っていただくことが可能な入居者様に、待っていただく理由や時間等をお話しし
    てお待ちいただくようお願いする。
 
  ・ご意見
   (Y様)事前にトイレに行っていただくというのはなかなか難しいこともあると思います。
   (I様)排泄パターンを把握することは身体拘束の予防に繋がるという話を聞いたことが
      あります。気が紛れるように集中できる作業を考えたり見つけたりすることも効果
      があると思います。
 
  <事例2>
   リネン交換を行うため、入居者様にリビングで過ごしていただくようお願いしたが、居室
   の様子が気になるのか、入居者様が作業の様子を確認しに来るため、その都度説明を行っ
   ていたが、職員・入居者様共に口調が少し強くなってしまった。
 
  <施設で検討した改善策>
   *作業の時間は業務内で調整することも可能なため、入居者様が落ち着いている時間帯で
    行うように調整する。
 
  ・ご意見
   (O様)一緒に掃除してもらうのがいいと思います。役割があるのは嬉しいのではないで
      しょうか。
   (I様)限られた時間の中で業務をこなすのは大変だと思いますが、焦らず行っていただ
      きたいです。

 

*評価・要望・助言
 ・入居者代表
  (O様)ここはずっといられるから安心していますよ。この年でもう、居場所を替えるのは
     嫌なの。100円ショップに行ってみたいの。職員さんがいろいろ飾ってくれているで
     しょう。早く外出ができるようになりたいね。それが一番です。
  (K様)人と人だからいろいろあるけど、皆さん職員さんに良くしてもらっています。
     みんな親切に声かけしてくれるしね。家が一番いいけど、みんな事情があるんだから。
     食事は美味しいよ。年だからあまり食べられないけど、品数も多いと思います。
  (O様)歯医者に連れて行ってもらって食べやすくなって良かったです。
     毎日体操をやってもらえるのは良いよね。やらないでいると「頑張って」と言って
     くれる職員さんがいるのよ。だからやってるの。
 
 ・家族代表
  (O様)面会再開があり、施設内で母と会えて良かったです。感染対策が大変だと思います
     が、今後もよろしくお願いします。
 
 ・地域住民代表
  (Y様)地域で誇れる施設だと思います。私たちも安心です。
 
 ・地域包括支援センター
  (I様)限られた時間の中で業務を行うのは大変だと思います。コロナ対策が大変な状態が
     続いているとは思いますが、職員さんもストレスを溜めずに頑張っていただきたいで
     す。

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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