お知らせ

2018.05.18

運営推進会議

第36回 運営推進会議を行いました。

 

*運営状況・活動状況報告

 

*身体拘束・虐待防止について

  最近、高齢者施設などで身体拘束や虐待に関する報道を耳にすることがあると思いますが

 こうした状況を受け、国の方で運営基準の改正がありました。今までも身体拘束については

 「緊急やむを得ない場合」以外は禁止されており、違反した場合は減算といって、施設に入る

 収入を減らされるというようになっておりましたが、今回の改正により、新たなルールが追加

 され、身体拘束に関する指針の作成、3か月に1回の委員会の開催、職員への研修などが義務付

 けられました。

  当施設は、基準改正前から、毎月、身体拘束・虐待防止委員会というものを開催しており、

 職員研修についても、年2回の定期研修に加え、新規採用時には必ず研修を行っておりました。

 指針については作成しておらず、マニュアルといったかたちでありましたので、これについて

 も3月に作成を行いましたので基準に従って問題なく行っているところであります。

  ただ、今回の改正では、身体的拘束適正化のための委員会において、第三者や精神科医など

 の専門家を活用することが望ましいとされており、どのような形で活用するか検討した結果、

 運営推進会議の場において、委員会で検討された内容を報告させていただき、皆様の意見を

 いただくということにいたしました。活用することが望ましいということなので、絶対という

 事ではないのですが、やっていったほうが当然良いということで、今後、2か月に1回の会議で

 すので、2か月分の委員会の報告をさせていただき、皆様のご意見をお聞かせいただければと

 思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 ①平成30年3月28日 委員会より

 <事例:かえでユニット>

  89歳 女性 認知症あり 排尿障害・直腸がん

  ・事例 :トイレの訴えが頻回である。30分前にトイレに行ったばかりでも、再びトイレ

       の訴えをされる。「30分前にトイレに行きましたよ」と言うと、「あー、そう

       ですか。行ったんですね。忘れちゃいました。」と言われる。その後、2時間

       くらいは訴えが聞かれないこともあるが、失禁はない。その都度対応した方が

       いいのか?

  ・改善策:直腸がんであるため、排便は我慢させずに促す。トイレの訴えがあった時は、

       ご本人に排尿か排便なのかを確認し、排尿であれば膀胱訓練も兼ねたリハビリ

       になることを伝えたうえで、1時間を目安にトイレ誘導する。また、塗り絵など

       好きなことに集中されている時は、トイレの訴えがないことが多いため、集中

       できることを行っていただく環境を作る。

  ・その後の経過:

       改善策を実施した結果、こちらから声をかけてトイレ誘導するとあまり排尿が

       なく、自分で行きたい時でないと排尿がないが、2時間に1度はトイレに行ってい

       る。洗濯物たたみなど軽作業をしていただくとトイレを忘れる。歌が好きなので

       ソファーに移動して聴いたりされています。今後も、改善策を継続していこうと

       思います。

  ・ご意見:(Y様)私の母もトイレにまめに行っていましたが、行ったことを忘れていまし

           た。家では、自由にさせていましたが、限度があると思います。1時間に

           1度の対応でもいいと思います。

       (I様)集中できることを提供することは有効だと思います。オムツにしてもいい

           と思いますが、寝かせっきりにしてしまうのではなく、トイレに連れて行

           くのは気晴らしにもなる。

 

 ②平成30年4月25日 委員会より

 <事例:あけびユニット>

  81歳 男性 認知症あり 聴力がやや遠い

  ・事例 :日中、大きな声で話されている利用者で、夜間も眠れないと職員のところへ来られ

       大きな声で話されるので、夜間帯、「寝ている利用者がいるから小さい声で話して」

       と言うも大きな声で話すので、「静かにして」という声かけは身体拘束、または身

       体拘束に繋がる恐れはあるのか。

  ・改善策:・小さい声で話してというのは、他利用者への配慮なので身体拘束には当たらないと

        思われる。

       ・命令口調でなければ、身体拘束にはならないと思われる。

       ・時間を聞いてくることが多いので、部屋に時計を置き、トイレに起きた時間部屋

        の時計を確認してみる。部屋の中での会話なので、リビングよりも声が響かない

        のではないか。見慣れた時計の方が見やすい思われるので、ショート利用時に持

        参していただく。

  ・その後の経過:

       委員会での改善策を今月実施しているため、報告は次回の会議の時に行わせて

       いただく。

  ・ご意見:(S様)夜間、「静かにしましょう」と張り紙を貼ってみてはどうでしょうか。

       (I様)身体拘束には当たらないと思います。違うケースですが、何事も具体的

           に示した方がいいと思います。例えば、「ちょっと待ってて」と言うの

           ではなく、「〇分待って」の方が、具体的でわかりやすいと思います。

 

*評価・要望・助言

 ・入居者代表

  ・O様

    昨日はお祝いだったと聞きました。おめでとうございます。お昼に赤飯を食べました。

    今後は刺身が食べたいです。

  ・H様

    特にないです。

 

 ・家族代表

  ・F様

    いろいろなボランティアに来ていただいているようで、母も刺激があり、ありがたく

    思っています。歌のボランティアの時に面会で来ていることがあり、何曲もやって

    いただいて、母も歌っていたので嬉しかったです。

    母も認知症でいろいろとご迷惑をおかけしています。母には安全に日々笑って過ごし

    てもらいたいと思います。

  ・S様

    私の母も認知症ですが、元気に過ごさせていただいており、ありがたく思っています。

    私の方がおばあちゃんに負けそうです。食べる意欲がまだある事が元気の秘訣なんで

    しょうかね。

 

 ・地域住民代表

  ・Y様

    にこにこサロンでふくろうホールを使わせていただいてありがとうございます。

    にこにこサロンで最近将棋をやるようになり、男性の参加率が上がったところです。

    入居者の方で将棋をやられる方がいらっしゃると伺いましたが、ぜひ参加してくだ

    さい。今サロンを休んでいる方へも声をかけさせていただきます。

    白山神社の掃除の日にちはまだ決まっていないです。

 

 ・地域包括支援センター

  ・I様

    ヤング会、ふくろうの会でいつもお世話になっています。ふくろうの会では、歌や

    体操などもやっているのでいつでも参加してください。歌の伴奏も地元の小学校の

    先生が来てくれており、季節に合わせた歌を毎回選んでくれています。

 

*その他

 ・理事長より

   さくらの杜もふくろうの杜も身体拘束については同じ問題を抱えています。

   トイレへ何度も行かれたり、頻回に訴えがある方への対応方法や限られた職員で

   どこまで対応が出来るのか、職員不足が否めません。すぐに対応できない時も

   あり、申し訳なく思っています。また、職員の言葉遣いについても、長く付き

   合えば付き合うほど、悪くなる風潮にあるので、今後も注意していきたいと思っ

   ています。

 

*次回予定

     平成30年7月20日(金)15:30~

 

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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