お知らせ

2019.11.15

運営推進会議

 第45回 運営推進会議を行いました。
 

*運営状況・活動状況報告
 

*身体拘束・虐待防止委員会内容報告、ご意見
①令和元年9月12日(木)
<事例:くるみユニット>

 91歳 女性 認知症あり。食事時ムセ込みはないが、徐々に誤嚥している可能性があり、

 誤嚥性肺炎のリスクがある方です。

・事例 :食後に本人の希望で「寝かせてほしい」と訴えることがある。食後すぐの

     希望のため、食休みの意味合いで起きていてもらうように促すも、極稀に

     強く希望され声を上げることもある。その際は、ベッドへ移乗し頭部ギャッヂ

     アップさせていただくよう話をするが、下げてほしいとの希望あり。本人は

     食後すぐに横になりたい、休みたいと希望されるが、食休みのため起きていて

     もらうことは拘束・虐待に繋がるのか。

・改善策:誤嚥性肺炎のリスクもあるため、食後の食休みは必要である。しかし、本人の

     意向も汲み取れることが望ましいため、もし静養を希望された際はベッドへ

     案内しギャッヂアップして過ごしていただく。本人の希望で頭部を下げてほしい

     時は、食後のため何分ほど頭を上げていてほしいという事を説明し食休みを促す。

     また、居室で頭部ギャッヂアップしている際は転落の危険も予測されるため、

     30分毎の巡視を行う。その他、居室での余暇の充実として、音楽を流すなど本人

     がリラックスできる環境を整えていく。

・その後の経過

     その後、大きな声を出すことなく過ごされている。居室にラジカセを設置し音楽を

     流したことで、落ち着いた様子が見受けられる。不穏な際には改善策の対策を取る。

・ご意見:(Y様)誤嚥性肺炎は怖いですよね。起こしておいた方が良いと思います。

     (O様)本人が「寝たい」と希望されても、施設の職員さんは身体のことまで考え

        ているので、本人のためにも起こしておいた方が良いと思います。虐待には

        当たらないと思います。

 

②令和元年10月9日(水)

<事例:ひのきユニット>

 95歳 男性 潔癖症であり、自分の意見をしっかりと持っている方で、自分の思うように

 物事を進めていきたいという思いが強く、家族からも本人の言う通りにすると集団生活の

 場において他の入居者や職員に迷惑をかけるので、対応できる範囲でお願いしたいと希望

 されている方です。

・事例 :ご本人の性格や行動予測をもとに、居室の設えや衣類・嗜好品がご本人の希望

     通りに整備できていないことは虐待にあたるのではないか。また、そういった

     場合はどのように対応すべきか。

・改善策:個人の要望を把握する。衣類・嗜好品についてはご家族の協力のもと引き続き

     対応していき、可能な限り本人の意向に沿った方向で対応していく。安全面に

     関するものに関しては、本人に説明し了承を得る。ご家族だけに要望を伝える

     ことがあるので、ご家族との情報共有を図る。本人の希望と施設の生活との

     妥協案を探っていく。

・その後の経過

     嗜好品に関しては本人より希望があった際は提供しており、ご家族と協力し意向

     に沿った形で提供できている。安全面に関しては、排泄希望時に一人で車イスから

     ベッドに移乗してしまう事があるため職員を呼んでいただくよう理解を求める

     も不満な様子が伺える。引き続き本人に説明し理解を求めていく。ご家族との情報

     共有を図るため、積極的にご家族へ声かけし信頼関係や協力体制を確立していく。

・ご意見:(O様)頑固な性格の方なのでしょうか、病気の一つなのでしょうか。ご家族は

        大変だったでしょうね。

     (Y様)気を紛らわすために手作業か何かをしてもらってもいいのではないでしょ

        うか。几帳面な方だったら、「ぜひ作ってもらいたい」と話して、何か

        作ってもらってもいいのではないでしょうか。

     (I様)時間をかけ掃除などを行ってしまうのであれば、何時から何時と時間を決

        めてみてはどうでしょうか。ルールを決めてやらせてあげてもいいのでは

        ないでしょうか。

 

*評価・要望・助言

・入居者代表

 (O様)白内障の手術をして目が見えるようになり、みんなの顔を見ることができるよう

     になって良かった。これからもよろしくお願いします。トイレに一人で行けない

     ことが心配です。

     ここ2,3日寒いです。先日、私の隣にいた方が亡くなったんです。昨日も向かい

     の方が入院したんです。私の友達がいなくなって寂しい。

     私の好きな魚が食べたい。ここでは刺身がなかなか出てこない。

     1年に1回でもいいから、遠足にみんなで行けたらいいなと思いました。おにぎり

     握っていきたいです。

 (O様)元気ですよ。困っていることも特にないです。

     歩きたいんだ。 → 少しずつ立つ練習から始めましょう。

・家族代表

 (K様)今のところ特にないです。最近面会に来ると寝ている事が多くなり、耳も遠く

     なったので筆談で会話をしています。母から「家にそろそろ帰らないと…」と

     言われたのですが、ずっと看ていることが難しい。自宅にいる時、母の気持ち

     ばかりが先行して転んでしまっていたこともあったので、こちらに来て安心

     して生活できているので良かったです。母の気持ちも平らで生活を送ることが

     できているので良かったです。

 (O様)面会に行かなくちゃという気持ちになって面会に来ても、母との会話もなく、

     面会時に写真を撮って妹に送っていますが、妹に「この先のことも考えな」

     と言われます。今日も面会した時に嬉しそうに泣いていましたが、私はこの

     施設に母を預けて安心しています。

・地域住民代表

 (Y様)敬老会でホールを貸していただいてありがとうございます。楽しめて良かった

     です。ヤング会でもお世話になっています。来年もよろしくお願いします。

・地域包括支援センター

 (I様)特にないです。

 

*その他

 10月12日の台風19号の被害はなかったでしょうか。田川の氾濫で被害に遭われた施設も

 あります。気象変化により、年々自然災害も多くなるかもしれません。施設は人の命を

 預かっている所ですので、人命救助を一番に考えていきたいと思います。

 地域住民の方、要介護者の方の受け入れも心がけていきたいと思います。市ともそう

 いった締結を結んでいますので、何かの時にはご相談いただければと思います。

関連施設
  • 【さくらの杜】宇都宮市の特別養護老人ホーム
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