会 議 等 記 録 簿
会議名 第74回運営推進会議 場 所 ふくろうのもり会議室
日 時 令和6年9月20日(金) PM 3時30分 ~ PM 4時30分
出席者 下記のとおり
記録者 生活相談員
テーマ
1.出席者
入居者代表・・・・・A様、B様(意見を事前聴取)
家族代表・・・・・・C様、D様
地域住民代表・・・E様(民生委員)
地域包括支援センター職員・・・・F様(田原)
施設職員・・・・・・・施設長、生活相談員
2.運営状況・活動状況報告
(1)運営状況
①特養月別入退居者数状況
7月 8月
入居 1名 1名
退居 1名 0名
②特養月別入退院・外泊者数状況
7月 8月
入院 3名 0名
退院 2名 0名
外泊 0名 0名
③特養月別延べ利用者数・稼働率
7月 8月
延人数 836名 899名
稼働率 93.0% 100.0%
④ショート月別延べ利用者数・稼働率
7月 8月
延人数 433名 478名
稼働率 69.8% 77.1%
(2)活動状況
①行事実施状況
7/9夏祭り、7/30消防訓練
8/29消防訓練
その他各ユニットで誕生会、レクリエーション、ユニット調理、手作りおやつ等実施
②ボランティア等受け入れ状況
7/8床屋
8/5床屋、8/15逆面獅子舞
ボランティアの受け入れを徐々に再開しました。
③ホール使用状況
新型コロナウイルス拡大防止のため、ホールの使用を一時中止とさせていただきました。
④地域との交流
なし
⑤実習の受入
なし
3.身体拘束、虐待防止委員会内容報告、ご意見
①令和6年7月10日(水)
<不適切なケア事例の問題点と改善策>
ケース① 夜勤時の不適切なケアコール対応
「不適切なケアの内容」 とある施設ではケアコールのボタンを押しても鳴らない状況になっており、夜勤時にご利用者様を30分近く待たせてしまう事例が発生しました。ご利用者様からの苦情を受けて施設側が調べると、同じようにご利用者様の訴えを無視したり、待たせたりする状況が多発していたことが 判明し、夜間勤務の体制を整備することになります。
「問題点」
スタッフからの聞き取りやリーダー会議などを行った結果、問題点としては主に以下の3つが挙げられました。
①夜勤業務が標準化されていない
1つ目の問題点は、ケアコールへの対応方法、仮眠のとり方、巡視・訪室の頻度など、夜勤のケア手順や勤務方法がスタッフによってバラバラだった点です。また、日中の状況を踏まえたご利用者様の個別の留意事項などについて情報が共有されていなかった点も、夜間業務が圧迫される原因の一つでした。
②コールが重なった際の対応について共通の指針がなかった 2つ目の問題点は、夜勤時は常にコールが鳴っている状況でしたが、どのように対応するべきかについて施設全体の共通の指針がなかった点です。1人のスタッフが1フロア20~30人を担当していてほかのフロアのスタッフによるサポートが得られる状況ではなかったため、スタッフそれぞれの判断に任されてしまっていました。自分以外に頼れる人がいないとスタッフの緊張や不安は高まり、コールが重なるといった場面ではなおさらストレスを感じやすくなります。
③ケアコールシステムが夜勤体制に適していなかった
3つ目は、設備に関する問題点です。施設が使用していたケアコール盤は誰かがコールボタンを押している間は他のご利用者様が押しても鳴らない構造でした。そのため、ボタンの解除を行わないままケアなどに取り掛かってしまうと、その間にケアコールを押したご利用者様がいても気付けません。中にはケアコールが鳴らなくなることを承知の上で同様の不適切なケアを行っているスタッフもいました。コール機から離れると同時間帯のコールに気付くことが難しい構造であった為、他の利用者様のケアにあたっているとコールへの対応が遅れてしまう形になっていました。
「施設での改善策検討」
・現状、特養ではコールが重なることはないが、今後を考えると優先度等を考えておくべき。
・ショートでは、コール優先度を周知できるようにしている。
ケース② スタッフ都合の食事介助
「不適切なケアの内容」
とある施設のスタッフは、認知症のあるご利用者様が食事中によそ見をすることから、ご利用者様の耳を引っ張ったり、あごを動かしたりするなどして顔を食事介助がしやすい向きにかえていました。その様子を見ていた別のスタッフが「適切なケアではない」と思い、他のスタッフに相談して問題が発覚しました。
「問題点」
上記の行動についてスタッフに聞き取りを行った結果、スタッフ本人が行動を問題視していることがそもそもの課題であるとわかりました。顔の向きを変えてもご利用者が嫌がる素振りを見せない為、これが虐待に繋がり得る行動であるとスタッフ本人は認識していませんでした。
「施設での改善策検討」
・利用者様が集中できるように環境を整える
(テレビを消す、向きやすい方から介助する)
ケース③ 強い言葉による行動の制止
「不適切なケアの内容」
とある施設で食事の準備中、認知症ご利用者様が突然自分のお膳を持ち上げようとしまし た。そのときは8人のご利用者様の食事準備を1人のスタッフだけで対応しており、すぐに手が離せない状況でした。そこでスタッフは離れた場所から「〇〇さん!危ないからやめて!」大声の強い口調で何度か声をかけました。その様子を見ていた方が疑問に思い、施設管理者に事情を伝えたことで問題が発覚しました。
「問題点」
スタッフ全員への聞き取りを行った結果、自立度が以前より悪化してきたご利用者様に対してスタッフのマンパワーが足りていない事が問題点として挙げられました。一人ひとりのスタッフの負担感が大きく気持ちに余裕がないため、ご利用者様に対して度々高圧的な態度を取って
しまっていました。
「施設での改善策検討」
・他のユニットに応援を依頼する。
・勉強会を定期的に開催する。(接遇等について)
【ご意見】
②令和6年8月28日(水)
<他施設での事例>
北海道函館市にある特別養護老人ホームで、入所者のベッドを柵で囲うなどの不適切な身体拘束が日常的に行われていた疑いがあることがわかり、市は虐待にあたらないか、施設側から聞き取りを行うなど調査を進めています。一方、施設を運営する法人の理事長は「身体拘束があったことは事実で反省しているが、虐待を指摘されるようなことはしていない」と話しています。
不適切な身体拘束をしていた疑いが指摘されているのは函館市にある特別養護老人ホーム「恵楽園」です。
NHKが関係者に取材したところによりますと、この施設では入所者のベッドを柵で囲ったり、下半身をシーツやタオルケットできつく巻いたりして、身動きを取れなくさせる行為が日常的に行われていたということです。
介護施設などでの高齢者への身体拘束は介護保険法などで原則、禁止されていて、緊急性 あるやむを得ない場合に限り認められていますが、
“ ▽ 施設側で検討した上で”
“ ▽ 本人や家族にも十分説明し、理解を求める必要があります。”
ところが、この施設の複数の関係者によりますと、介護スタッフらが本人や家族の理解を得ることなく、長年にわたり、認知症の入所者を中心に身体拘束を行ってきたということです。
函館市も去年、こうした情報を把握したということで、虐待にあたらないか、施設側から聞き取りを行うなど調査を進めています。一方、施設を運営する社会福祉法人「恵山恵愛会」の菅理事 長は「身体拘束があったことは事実で大いに反省しているが、職員が介護に必要と考えて行った
もので、虐待を指摘されるようなことはしていない。施設を改善していくため、今後の市の調査には協力したい」と話しています。
NHKが入手した施設内の画像には、ベッドの柵から足を出した状態で座らされ、行動を制限されている入所者の姿が映っています。また、別の画像からは、下半身をシーツなどできつく巻かれ、身動きでいない様子でベッドに横たわっていたり、ズボンを下ろされて、おむつ姿で放置されたりしてい る様子がわかります。
画像を提供した関係者によりますと、写っている人はいずれも認知症を患い、抵抗したり意思表示したりすることが困難な入所者で、本人や家族からの同意を得ないまま、身体拘束が行われていたということです。
職員“身体拘束は少なくとも10数年前から”
今回、施設で働く職員が匿名を条件にNHKの取材に応じ、身体拘束の実態などを証言しました。
この職員によりますと、入所者本人や家族の同意を得ない身体拘束は少なくとも10数年前から続けられ、介護スタッフの大半が関わったということです。
特に新型コロナの感染が拡大した当時は面会が禁止されたことで、家族の目を気にする必 要がなくなり、身体拘束が日常化したということです。この職員は「仲間同士で見て見ぬふりをした。人手 不足の中、『自分の業務中は動かないでいてほしい』といった自分勝手な考え方をして、入所者が どんな思いをしているか思い至らなかった」と証言しました。また、認知症の入所者を中心に身体拘束されたことについては、「認知症が重いと人に言いつけることもないので問題が発覚しなかった。介護 スタッフにとっては身体拘束をした方が仕事が楽になるので放置してきた」と実情を明かしました。
専門家「心身にとってありとあらゆるマイナスの要素」
介護施設での身体拘束の問題に詳しい杏林大学の長谷川教授は「べっどから出られないように周囲を柵で囲むのは明白な身体拘束だし、下半身を縛るようにシーツの様な物で巻くことも身体拘束に非常に近い。こうした行為は身体機能を低下させたり、屈辱感を与えたりして、心身にとってありとあらゆるマイナスの要素がある」と指摘しています。また、長谷川教授は介護施設などで不適切な身体拘束や虐待が、あとを絶たない背景に「入所者の世話をしてやっている」という施設側の意識があり、人手不足や怪我の予防といった表向きの理由は通用しないと厳しく指摘しています。
その上で、「施設側が誤った考え方にとらわれない為にも、適切なケアを行っている外部の事例など、見識を広める機会を増やすとともに、行政にも『身体拘束の根絶』を施設側に訴え続けていくことが必要だ」と話しています。
<自施設での改善策>
・人手不足により、介護の資格を持っていない職員を取ることで、虐待というものを知らない職員もいるのではないか。
・業務の見直しが必要。
・認知症だからやってしまったのか、暗黙の了解になってしまった。
・当たり前にやっていることも、虐待かもしれない。勉強会で周知する必要がある。
・職員の対応でおかしいと思ったら、上司に報告する。
【ご意見】
4.評価・要望・助言
各ユニットに委員を案内し、ユニットの様子を見ていただき、評価をいただく。
かえでユニット(C様)
・静かすぎる。会話もなかったせいか、寂しい印象を受けた。入居者はただ座ってテレビを見ているだけだった。世間話くらいしていてもいいのではないか。
・ゲームや手先を使うレクリエーション(折り紙)などをやった方が、会話も弾むのではないか。
・〇曜日、〇時からとか、指定してもいいのではないか
ひのきユニット(F様)
・時間帯でケアも違うと思いますが、とても静かな印象でした。どのユニットもハロウィンやお月見の飾りをしていたこと、玄関前も清潔でいいと思います。静かだったことですが、リビングにおらっしゃった方はあの番組が好きで見ていたのでしょうか。興味がある番組をつけてみてもいいのではないでしょうかいつ来てもきれいで、清潔感があり、臭いもなく、服の匂いもなく良かったです。
くるみユニット(D様)
・面会に週2回来させていただいていますが、ショートステイの方の声は賑やかで楽しそうにしている様子です。
・特に臭いは感じることがなく、うちのおばあちゃんも、入った当初は少し緊張している様子でしたが、慣れた頃には穏やかな表情になって、本当にこの施設に入れてよかったと思います。
・ボランティアの方が来ていろいろやってもらうこともいいかもしれませんね。
5.その他
・(C様)外部の人の受け入れについてもそろそろ検討してもいいのではないか。距離を取れば、飛沫も届かないでしょうし、声を出すのもいいのかな。
→面会の制限や外出について徐々に緩和をしていますが、まだボランティアの受け入れにつては検討しているところです。
お知らせ
2024.09.25