会 議 等 記 録 簿
会議名 第72回運営推進会議 場 所 ふくろうのもり会議室
日 時 令和6年5月17日(金) PM 3時30分 ~ PM 4時30分
出席者 下記のとおり
記録者 相談員
テーマ
1.出席者
入居者代表・・・・・A様、B様(意見を事前聴取)
家族代表・・・・・・C様、D様
地域住民代表・・・E様(民生委員)
地域包括支援センター職員・・・・F様(田原)
施設職員・・・・・・・施設長、生活相談員
2.運営状況・活動状況報告
(1)運営状況
①特養月別入退居者数状況
3月 4月
入居 1名 2名
退居 2名 1名
②特養月別入退院・外泊者数状況
3月 4月
入院 1名 2名
退院 1名 0名
外泊 0名 0名
③特養月別延べ利用者数・稼働率
3月 4月
延人数 891名 831名
稼働率 99.1% 95.5%
④ショート月別延べ利用者数・稼働率
3月 4月
延人数 495名 410名
稼働率 79.8% 68.3%
(2)活動状況
①行事実施状況
4/5、4/10、4/11花見、4/25消防訓練
その他各ユニットで誕生会、レクリエーション、ユニット調理、手作りおやつ等実施
②ボランティア等受け入れ状況
3/4床屋
4/1床屋
制限をかけ、床屋のみボランティアを再開しました。その他のボランティアについては引き続き中止とさせていただいております。
③ホール使用状況
新型コロナウイルス拡大防止のため、ホールの使用を一時中止とさせていただきました。
④地域との交流
なし
⑤実習の受入
なし
3.身体拘束、虐待防止委員会内容報告、ご意見
①令和6年3月13日(水)
<身体拘束・虐待についての勉強>
【身体拘束による弊害は?】
身体拘束を実施すると、一時的に利用者さんの身体の安全を確保できるかもしれません。
しかし、認知症の方の生きる意欲や尊厳を失わせてしまうことを留意しなければなりません。
動かないことによって廃用症候群を引き起こし、心身の機能が低下して寝たきりになったり死亡するといったケースもあります。下記の表に、身体拘束の弊害を示しました。
身体拘束によって、認知症の方は、尊厳を喪失したりQOLが低下してしまうばかりではなく、心身機能を著しく低下させてしまいます。一時的な安全を優先させてしまうのは、窒息死などの死亡事故さえも引き起こしてしまう危険な行為であることを意識する必要があります。
身体拘束は、こうした弊害を起こし、やがて下記のような悪循環を引き起こしていきます。安全を確保するために身体拘束を一度実施したら、認知症のBPSD(周辺症状)が悪化してしまい、せん妄が起こったり認知症が悪化するなどして、薬物療法で鎮静化させるといった悪循環を引き起こすケースがあります。結果として、身体拘束が中止できなくなることも少なくありません。
《身体拘束をする原因として多いのは「転倒」》
介護施設で身体拘束をする理由として多いのは、転倒・転落です。転倒・転落を予防するために、ベッド柵で四方を囲む、車椅子の使用の際に腰ベルトをするというケースが多くあるのです。
ところが、「認知症の方の安全」のために行っているとしながらも、実際のところは介護職を守るために実施されていることも少なくありません。身体拘束の理由づけによっては、虐待行為を正当化してしまうこともあります。身体拘束は、認知症の方に対して「何もわからない人」
「理解できない人」だと思い込んで実施してしまうこともあります。しかし、実際には、認知症の方は記憶の障害はありますが、身体拘束をされた恐怖や苦痛は覚えています。
さらに、身体拘束を受けることで、本人のその後の心身の機能を悪化させているのが現実です。
《ベッド柵は本当に効果があるのか?》
「歩行介助が必要なのに、ナースコールなどで介助を求めず勝手に行動して転倒してしまう危険がある」という理由で、ベッドの柵を四方で囲むケースは多いようです。しかし、ベッドの柵を四方で囲むと、かえって転倒リスクは高まります。認知症の方が動こうとする理由の多くはトイレに行きたいからです。このトイレ動作の際に、転倒リスクが高くなります。特に夜間、目覚めてトイレに行こうとして、柵を乗り越えてしまうケースが非常に多くあります。その行動を制限しようとすると、それに抵抗しようとするのは自然なことです。このようなケースでは、安全に行動できるようなL字柵(開閉できる介助バー・Pバーが付いたもの)、ベッドを低床にして、床には緩衝マットなどをひくことで、転んでも外傷を予防することができます。
《車椅子の使用時の腰ベルトについて》
一人で歩行すると転倒の危険があるのに車椅子から立ち上がってしまう方に対して、転倒の危険があるという理由で腰ベルトするケースも多いようです。まずは、車椅子から立ち上がってしまう場合、長時間ずっと車椅子を使用していないかを考えましょう。
一般的な介助用車椅子は、座面が安定していないので、1時間ほど使用すると臀部(でんぶ。お尻の部分)が痛む場合があります。私たちも車椅子に座ると、その苦痛を体験することができます。普段から、私たちはつい「立ち上がってはダメです」「座っていてください」といった声掛けをしてしまいます。これも言葉による身体拘束になります。その時は認知症の方が座ることによって安全を確保できるかもしれませんが、私たちがその場を離れると、行動を抑制されたストレスでまた立ち上がってしまい、転倒の危険がさらに高まるのです。転倒の危険がさらに高まるのです。
《転倒・転落の原因をチェックしよう》
転倒・転落の危険性のある場合の行動の理由を、下記の「転倒・転落の行動の理由チェック」を用いて考えてみましょう。
原因を分析してどのようにケアをするか考えることで、転倒・転落の危険性のある行動が少なくなります。
【ご意見】
(C様)・監視カメラなどがあれば、安心ですよね。虐待の抑制にもなると思います。
(F様)・新しい施設に見学に行った際に、カメラがついている施設が2施設ありましたね。
令和6年4月10日(水)
<各ユニットの身体拘束・虐待についての事例>
事例 99歳 女性 認知症があり、意思疎通、理解がやや困難な方。
現在、紙オムツを使用しており、定時で排泄介助を行っている。交換時には、ベッド上で本人が動かれ、手や足を動かし排泄介助がスムーズに行えない状況である。
<改善策>
・1人の時間帯は他ユニットに協力を依頼し、2人で介助を行う。
・本人の目を見て話をし、職員の手を握ってもらうように話す。
・落ち着いてもらえる声掛けをする。
<その後の経過>
・引き続き排泄介助時に手や足を動かしていたが、2人で排泄介助に入り、1人の職員が話しかけをしながら、落ち着いてもらったり、職員に掴まってもらう対応を取っていた。
【ご意見】
(E様)・うちのおばあちゃんのオムツ交換は大変でした。
・オムツやパットを個人にあわせて使っているのですね。
(D様)・親を看るのも大変だけど、スタッフの方がやってくれていることはすごく助かっています。
(C様)この頃、自分の事を考えるようになりました。自分の年金で済むように…子供たちに世話をかけたくない…年金も減ってきている…あと何年生きるのか…いろんなことを考えてしまいます。
4.評価・要望・助言
家族代表
(D様)近所の人がふくろうの杜のショートを利用しました。家族の方から聞いたのですが、本人の表情が明るくなったり、話をするようになったと、とても喜んでいました。
(C様)そろそろ、コロナの緩和を考えてもいい時期になってきたのかなって思います。
おばあちゃんの部屋に入ってみたいと思います。
地域住民代表
(E様)白澤病院に洗濯物を取りに行っているのですが、月に1回でも会えるのは嬉しいです。
地域包括支援センター
(F様)どこでも特養の待機者は減ってきている様です。特養を勧める際に、減免の制度をよく知らないケアマネもいるので、何かわかるものを作って配るのも良いですね。
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2024.05.21