会 議 等 記 録 簿
会議名 第71回運営推進会議 場 所 ふくろうのもり会議室
日 時 令和6年3月15日(金) PM 3時30分 ~ PM 4時30分
出席者 下記のとおり
記録者 生活相談員
テーマ
1.出席者
入居者代表・・・・・A様、B様(意見を事前聴取)
家族代表・・・・・・C様、D様
地域住民代表・・・E様(民生委員)
地域包括支援センター職員・・・・F様(田原)
施設職員・・・・・・・理事長、生活相談員
2.運営状況・活動状況報告
(1)運営状況
①特養月別入退居者数状況
1月 2月
入居 1名 2名
退居 1名 2名
②特養月別入退院・外泊者数状況
1月 2月
入院 1名 0名
退院 0名 1名
外泊 0名 0名
③特養月別延べ利用者数・稼働率
1月 2月
延人数 890名 836名
稼働率 99.0% 99.4%
④ショート月別延べ利用者数・稼働率
1月 2月
延人数 350名 339名
稼働率 56.5% 67.1%
(2)活動状況
①行事実施状況
1/10新年会
その他各ユニットで誕生会、レクリエーション、ユニット調理、手作りおやつ等実施
②ボランティア等受け入れ状況
1/15床屋
2/27床屋
制限をかけ、床屋のみボランティアを再開しました。その他のボランティアについては引き続き
中止とさせていただいております。
③ホール使用状況
新型コロナウイルス拡大防止のため、ホールの使用を一時中止とさせていただきました。
④地域との交流
なし
⑤実習の受入
なし
3.身体拘束、虐待防止委員会内容報告、ご意見
①令和6年1月24日(水)
各ユニットの身体拘束・虐待についての事例
88歳 男性 認知症があり、車椅子使用。食事以外は介助を要する方で、入居前の情報から紙オムツの中に手を入れることがあり、手を入れる行為は安心するからなのか、特に掻いたりすることはないとの情報がある。
<事例>
昼夜問わず、陰部を弄ることが時々ある。その為、静養時・就寝時には胸部から大腿部にかけ、タオルケットを巻いている。それでも、度々タオルケットを外し、陰部を弄り失禁・全身更衣をすることがあ るが、タオルケットを巻くことは施設の都合ではないか。そして、グレーゾーンと言われているが、拘束にあたるのか。
<改善策>
・タオルケットを巻く際は、きつく巻かないようにする
・皮膚トラブルに注意する。
・陰部を弄る時は上向きになっているため、陰部巻きを上向きにして巻いてみたらどうか。
<その後の経過>
・陰部を上向きにすることで失禁が少し減り、パッド内で収まることがある。バスタオルを大きく使い、巻くことで失禁した場合も衣類までの更衣頻度が減った。今後も継続して様子を見ていく。
【ご意見】
(理事長)オムツ外しをする方は気持ちが悪くてやるのかもしれない。
一時的なものである場合もあるので、入居者が不快に思わないよう、パットやオムツの研修会を通して一番いい方法を考えていきましょう。
(碇様)委員会や推進会議でいろいろな意見をもらったり、勉強会をしたりと、いい施設になると思います。
②令和6年2月14日(水)
<他施設での身体拘束・虐待の事例>
“ナースコール使えない”高齢者虐待増加 県内介護施設などで施設側が人権意識を強く持つことが必要だと指摘しています。
広島県内で高齢者が介護施設の職員などから、虐待を受けたと自治体が認めた件数は、昨年度・2022年度が過去2番目に多い21件でしたが、具体的な内容は明かされていません。
広島県に情報公開請求などを行った結果、介護福祉士が70代の女性を殴るなどして顔や胸部両腕にけがを負わせた身体的虐待や介護福祉士ら3人が87歳から96歳までの9人の利用者に対して「死ね、立たないで、動かないで」などと暴言を吐いたり、排泄介助後、ズボンを膝までしか上げなかったりした心理的・性的虐待などがありました。
さらに過去5年分の開示資料を調べたところ、施設内でナースコールを使えない状態にする虐待が2021年度からの2年間では全体の34件のうち5件あったことがわかりました。
一方、2020年度までの3年間では全体の41件の中で確認されませんでした。このうち介護老人保健施設では、56歳から103歳までの17人の入所者に対してナースコールの呼び出しボタンが取り外されてりいた手の届かない位置にボタンやケーブルが置かれたりしていました。
また、別の施設ではナースコールが2か月間、壊れたままになっていたケースもありました。
広島県では、介護放棄にあたり、高齢者の尊厳の保持に対する意識などが不十分だとした上で「ナースコールに起因する虐待などを防ぐため、市や町と連携して広報・普及啓発に取り組む」とコメント しています。
こうした虐待について日本高齢者虐待防止学会の理事で、安田女子大学の山本克司教授は、ナースコールは施設の利用者が意思を表現する重要な手段だとした上で、「ナースコールの問題は身体的虐待の様に体に傷がつくような表に出る問題ではないが、『目立たないからスルーして
しまおう』とか『放っておいてもいいんじゃないか』などという意識でいると、不適切なケアに繋がりそれが積み重なって、大きな問題となる虐待が顕在化する恐れがある」と指摘しています。
その上で山本教授は「職員たちにはこれ以上、負担を増やしたくないという思いもあるのではないかと考えられるが、施設の利用者が一生懸命、思いを伝えているということを最大限尊重しようという意識の共有を進めるべきだ」とし、さまざまな虐待を防ぐためにも施設側や職員全員が人権
意識を強く持つ必要があるとしています。
<委員会での意見>
・入居者の中にはナースコールを握りっぱなしにしたり、何回も押しっぱなしにする方もいる。また、ナースコールを押し、職員が来ることで安心感を得られる方もいる。様々な理由でナースコールが頻回であったり、押しっぱなしにする方がいるが、ナースコールそのものを使えないようにする
理由にはならない。
・一人の入居者が、ナースコールを押しっぱなしにすることで、他の入居者のナースコールが鳴らなくなるなど、他の方への対応が難しくなることもある。
・時間や人手不足等で入居者の方の傾聴を出来る時とできない時がある。
・寂しさを紛らわすためにナースコールを押す方もいるが、入居者と職員の繋がりをナースコールだけにするだけではなく、何らかの形で対応できるといい。
【ご意見】
(E様)テレビドラマとかでたまに見ますが、ナースコールを押すには何か、理由があると思いますが、ほっときたくなる気持ちもわかるかもしれない。
(理事長)ナースコールを手の届かないところに置いたり、電源を切る行為は虐待になるので、してはいけないことですね。
4.評価・要望・助言
(D様)・母をお願いしていますが、毎週面会に来させていただいています。家族としては、美味しい物甘い物と、いろいろ差し入れをしてしまいますが、最近体重が増えたように思います。頬回りがふっくらしました。バランスの取れた食事と、ストレスのない環境に慣れたんだと思います。
婆ちゃんのためにと、ふくろうの杜に入れて良かったです。感謝しかないです。
(C様)・委員会などで知識や経験の研鑽を欠かさず、素晴らしいですね。昔のままではなく、高みを目指してスキルアップをしたり、皆さんで声を掛け合ってやってもらえてありがたいと思います。お互いが気持ちよくいられる環境、お互いを尊重して話し合いを持ってくれたら、虐待な
どは起きないと思います。福祉の仕事をして、自信をもって生活できるような、人間関係を 心がけてくれるような施設であってほしいです。
(E様) ・いろいろな方と会う機会が多いですが、他施設での利用者・職員トラブルは聞くことがありますが、ふくろうの杜の話は聞きませんね。
(F様)・地域交流スペースは今後再開するのですか。
施設でお預かりしている方は、いろいろな既往を抱えている方が多いので、徐々に緩和 できるよう検討を重ねていきたいと思っています。
お知らせ
2024.03.19